第70期 第2号 投揚錨訓練・接近操船訓練・操縦性能試験

2024年2月8日

日時

 令和6年1月9日(火)~1月16日(火)

場所

呉~阿多田島・甲島沖

天候  ー

新年となり、4学年航海科実習生のみによる乗船実習が始まりました。船を安全に運航させるノウハウを習得するために、投揚錨訓練、接近操船訓練、操縦性能試験等を何度も反復して行いながら、全実習生が各作業配置や指揮者を経験しました。途中、雪も降り、非常に寒く体力的にきついと感じる場面もありましたが、同期同士で励まし合い、全員で乗り越えることができました。

投揚錨訓練を行った実習生のコメント

投揚錨訓練は、目的の場所に錨を投下し、錨を揚げるまでの一連の作業の流れを反復して行うことで、安全かつ適切に作業や指揮監督をできるようになるための訓練です。操船指揮として訓練を行った際には、自分で設定した錨地に針路を定めることや速力の調整がイメージ通りにいかず操船の難しさを改めて実感しました。私達が現場に出た際には、指揮者として全体の作業内容を把握し、安全管理に努めなければなりません。今回の反省点を共有し実習生全員のレベル向上に繋げていきたいと思います。

(航海科 森園 竜成)

 

投揚錨訓練のミーティングを行う様子
投揚錨訓練のミーティングを行う様子

接近操船訓練を行った実習生のコメント

接近操船訓練では、目標となるブイを投入し、状況に適した方法で接近する操船法を学び、操船感覚を養います。この訓練に臨むにあたり、事前に自分なりの想定を考え、操船のイメージトレーニングをすることが重要となります。私は、自分が考えた通りの操船をすることができたため、多くの良かった点を発見することができた反面、もっと素早くブイに接近できる方法を教官から教えて頂き、次に繋がる改善点も見つかりました。この訓練を通じて、ただ船を走らせるだけではなく、目標に接近するための細かい速力や舵の調整を行うことで、船体運動や操縦性能などの理解をより深めることができました。

(航海科 魚 咲樹)

接近操船訓練中の様子
接近操船訓練中の様子

操縦性能試験を行った実習生のコメント

操縦性能試験は、船の旋回や発進、停止、横移動といった、その船独自の操縦性能を把握するために行う試験です。航海士として、自船の操縦性能を把握しておくことは、避航操船や変針、増減速を適切に行うなど、船を安全に運航するためには欠かせないものになります。座学にて理論を学んではいるものの、実際に行うのは初めてであったため、測定をきちんと行えるように、事前に同期と共に綿密なシュミレーションを行った結果、無事試験を終え、理論上の操縦性能と実際の操縦性能が合致していることが確認でき、とてもよい経験になりました。

(航海科 小寺 佑)

操縦性能を測定する計器を設置する様子
操縦性能を測定する計器を設置する様子

船内生活について実習生のコメント

様々な訓練が続く乗船実習の中で、実習生にとって心の安らぎとなるのが食事の時間です。船において食事を作るなど、実習生のサポートを行う主計科乗組員の方達は、私たちの健康を第一に考えて、栄養満点でとても美味しい料理を提供してくださいます。時には特大のエビフライや分厚いステーキが出たりもするので、ついついたくさん食べてしまいます。サポートをして下さっている主計科乗組員に感謝すると共に、美味しい料理をたくさん食べて、次の実習に臨みたいと思います。

(航海科 浅見 駿)

食事の一時
食事の一時

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