第69期 第18号 JICA研修生乗船

2023年8月9日

日時

 令和5年7月19日(水)~7月23日(日)

場所

シンガポール~マニラ

天候  ー

私達は最後の寄港地であるフィリピンに向けて、シンガポールを出港しました。この航海においては、JICA(国際協力機構)海上保安機関の能力向上や国際感覚の涵養、将来にわたる協力関係の構築を目的としてPCG (Philippine Coast Guard) 3名、MMEA (Malaysian Maritime Enforcement Agency) 1名の計4名が乗船し、私たちの仲間に加わりました。

今回、台風の影響でマニラに入港することができなくなり、予定されていた期間より1日短い期間でお別れすることになりましたが、お互いに積極的なコミュニケーションを取っており、それぞれの海上保安機関に関する理解を深めることができました。

今回のこじまだよりでは、JICA研修生との相互プレゼンテーションや交流の様子、各科実習について紹介します。

相互プレゼンテーションに参加した実習生のコメント

相互プレゼンテーションでは、お互いの組織や機関についての資料を作成し発表を行いました。PCGの学校では、海上保安大学校とは違った養成課程が多く存在しており、魅力的に感じました。また、日本ではあまり馴染みのない食習慣等についても触れることができ、外国の海上保安機関や日本とは異なる文化を学ぶ貴重な経験となりました。

今後、国際業務に携わる機会があれば、他国の文化を理解し、また理解してもらうことの重要性を忘れずに幅広い視点で業務に励んでいきます。

(航海科 小山 将汰 実習生)

相互プレゼンテーションの様子
相互プレゼンテーションの様子

交流会に参加した実習生のコメント

交流会では、JICA研修生とのディスカッション、日本の文化紹介を行いました。ディスカッションでは、JICA研修生と意見を交わすことで海上保安庁と海外の海上保安機関との違いを知り、求められる能力や役割が大きく違うことに驚きました。日本の文化紹介では、日本文化を英語で表現する事の難しさ、また、自身の語学力不足を実感しました。

この先、現場に出た際、国際業務に携わることもあるので、海外の海上保安機関について見識を広めると共に、自身の語学力の向上に努めていきたいと思います。

(機関科 中谷 勝音 実習生)

交流会の様子
交流会の様子

JICA研修生と実習を行った実習生のコメント

私はJICA研修生と共に船内各所に異状がないかを確認する巡検を行いました。巡検で確認していることや特に注意している事等を英語で説明する事は難しく、また、普段であれば1時間で終わる巡検経路も、JICA研修生からの質問に答えていると気付けば2時間経っており、お互いに学びの多い時間となりました。一緒に巡検に行ったJICA研修生の2人は分からない事をその都度質問してくれたり、私達の拙い英語の説明をしっかり聞いてくれたりと、JICA研修生の積極的な姿勢を私達は見習わなければならないと感じました。

遠洋航海も残すところ僅かではありますが、できる限り多くの事を吸収できるように最後まで実習に励みたいと思います。

(航海科 杉本 七海 実習生)

JICA研修生との集合写真
JICA研修生との集合写真

JICA研修生と実習を行った実習生のコメント

私はJICA研修生と共に機関科のワッチに入り、実習を行いました。今回実習を共にした4名のJICA研修生の中の2名が機関科を専攻しており、彼女達が普段乗っている船とこじまとの違い等を教えて貰いながら見回りを行う等、遠洋航海ならではの経験をする事ができました。遠洋航海前半にUSCGAの学生が乗船してきた際よりも私たちの知識が増え、また、各寄港地で英語によるコミュニケーションに少しは慣れることができたので、より深い交流ができました。しかし、機関に関する知識も語学力も今以上に必要であると痛感したので、これからも機関に対する知識を深めると共に語学力の向上に努めて参ります。

(機関科 橋口 泰祉 実習生)

実習中の様子
実習中の様子

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