第69期 第7号 各科実習(天体観測・訓練)、日付変更線通過

2023年5月16日

日時

 令和5年4月24日(月)~5月1日(月)

場所

 太平洋上

天候  ー

呉を出発し、世界一周の遠洋航海が始まりました。最初の目的地は、サンフランシスコです。国内航海で行った実習に加え、航海科は天体観測による自船位置の計算、機関科はサンフランシスコまでの燃料消費量の計算、通信科は観測した気象情報の発信等、遠洋航海特有の実習を行います。また、毎日13時から15時には、海上保安官として現場に出るために必要な知識や技術を習得するための各種訓練、業務講話、研修が行われます。5月1日、こじまは日付変更線を通過し、サンフランシスコまでの航程の約半分を消化しました。世界一周の間に気力、体力、知識、技能、全ての分野においてより大きく成長できるよう、実習生一丸となって実習に臨みます。

航海科実習生のコメント

呉を出港しサンフランシスコまでの航程の約半分が経過しました。航海科では自船の位置を知るための天体観測や、自船の位置における日出日没時刻の算出等、遠洋航海で初めて行う実習に悪戦苦闘しています。

この遠洋航海が現場赴任前最後の乗船実習となるため、後悔が無いよう、呉帰港までに幹部職員としての知識及び判断力を身に付けるため日々精進していきます。

(航海科 立山 雄大)

天体観測を行う航海科実習生
天体観測を行う航海科実習生

機関科実習生のコメント

呉を出発してから、約1週間が経ちました。この1週間は、遠洋航海の洗礼を受けるかのような厳しい揺れに襲われ、真っ直ぐ立つこともままならない日々が続きました。

そのような中で行われたKYT(危険予知トレーニング)研修では、大学校や乗船実習で得た経験や知識をもとに、ある作業の一場面を例として考え、その中に潜んでいる危険や防止策についてディスカッションを行いました。KYTについては大学校の講義でも取り扱われたことがありましたが、自信が得た経験を活かすことで、より具体的な部分まで議論をすることができました。遠洋航海は始まったばかりですが、今回の研修を活かし最後まで事故無く実習を行っていきます。

(機関科 高宮 海人)

KYT研修で議論を行う実習生
KYT研修で議論を行う実習生

通信科実習生のコメント

通信科では、国内航海での実習に加え、世界の海域を対象とした気象情報の収集、JASREPやAMVERという自船位置の通報等の遠洋航海ならではの実習を行っております。

4月に呉を出港し、もう間もなくサンフランシスコへの入港を控えておりますが、実習の中で学ぶべきことも多く、実習生同士で切磋琢磨しながら毎日を過ごしています。この世界一周の遠洋航海を通じて、初級幹部職員として必要な素養や技能の習得に励んで参ります。

(通信科 服部 あい)

英語で通信を行う通信科実習生
英語で通信を行う通信科実習生

日付変更線通過祭に参加した実習生のコメント

日付変更線の通過を祝し、日付変更線通過祭が開かれました。乗組員と実習生が輪となり、歓談、交流することにより、普段かかわることの少ない乗組員の方のお話や現場での経験をお聞きすることができ、とても良い機会となりました。

出港して約1週間が経ち、陸が恋しく早く入港したいと思っている中、日付変更線を通過したことにより日付が戻り、5月1日が2日間あることに気が遠くなりましたが、時をかけるという貴重で初めての経験をすることができました。現場赴任前の最後の実習が有意義なものになるよう、日々の訓練等の1つ1つを大切にし、成長した姿で呉に入港できるよう精進して参ります。

(機関科 藤井 淳美)

日付変更線通過祭で談笑する乗組員・実習生
日付変更線通過祭で談笑する乗組員・実習生

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