第67期 第19号 想定訓練(溺者救助)・実習生所定訓練

2021年8月16日

日時 令和3年8月4日(水曜日)、10日(火曜日)
場所 能登半島北西海域 隠岐の島北東海域
天候

専攻科乗船実習の訓練も残すところ、二回のみとなりました。
現場赴任前最後の訓練ということもあり、実習生が一体となって訓練に臨み、主体意識をもって総仕上げにかかります。
能登半島沖で実施した溺者救助部署訓練は真夏の炎天下、また、最後の実習生所定訓練は台風後のうねりが残る中と、双方の訓練ともに過酷な環境下での実施となりました。
実習生所定訓練は、これまでの訓練で培った知識・経験を活用し実習生自身が訓練を企画立案するもので、今回の訓練では火災船舶の救助を行う想定訓練を行いました。

実習生のコメント

溺者救助部署訓練において、私は搭載艇に乗り込み、溺者救助に関する想定付与及び評価を行う配置で参加しました。
溺者救助を客観的に見ることで、指揮者には限られた人員で適切な対応を行うための指示や、溺者への効果的かつ愛護的な措置が求められていることを改めて知ることができました。
今回の訓練で感じた気持ちを忘れず、赴任先では、指揮者として一人でも多くの命を救いたいです。

(航海科 杉山 航平)

 

私は溺者救助部署訓練の計画班として、様々な想定を考えました。
計画班は、その訓練の目的が達成できるような想定作成のほか、タイムスケジュールや人員配置、使用資器材等の様々な調整を行う必要がありました。
計画班を経験したことで、訓練参加者のみならず、訓練中に船の運航を担っていただく方々や、食事用意をして下さる主計科の方々等、多くの人々の協力のうえ、訓練が実施できていることを痛感することとなりました。
感謝の気持ちを忘れずにこれからの現場での訓練も励んでいきます。

(航海科 金尾 真名)

 

実習生所定訓練では、私は捜索班の班長として訓練に臨みました。
火災船舶に乗り込み、消火活動や捜索救助活動を行う想定の中で、刻一刻と変化する状況下での判断や、班員の安全管理等、現場第一線における指揮統率能力の重要性を再認識しました。
今までの訓練の反省が活かされていた箇所も多く見受けられ、私たち自身も成長を実感することができました。

(機関科 小松 佑希)

 

今回の実習生所定訓練は、情報伝達能力の向上を目的の一つとして行いました。
この能力は、端的かつ正確な情報伝達が求められる現場必須の能力であり、特に指揮者として無線を携帯する私たちに必要とされる能力でもあります。
現場対応は乗組員が一丸となってチームで行うため、赴任先の乗組員の方々とも67期の同期と同等の「阿吽の呼吸」が発揮できるように、良好なコミュニケーションを築いていきたいです。

(機関科 吉岡 和海)

溺者搬送の様子
溺者搬送の様子
捜索救助活動の様子
捜索救助活動の様子
情報伝達を行う実習生の様子
情報伝達を行う実習生の様子

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