第17号 実習生所定航海

2021年8月11日

日時 令和3年7月22日(木曜日)~24日(土曜日)
場所 阿多田沖
天候

三日間に及んだ自主調査・研究発表会が無事終了し、7月22日(木)から実習生所定航海が始まりました。
本航海は、業務予定や訓練内容等を実習生が起案し、実施するという前例のない航海であり、えい航訓練や海賊対策に係る講話、救命講習といった事項を選択し、実施しました。
限られた準備期間の中で、最大限の実習効果が得られる航海となるように、担当実習生をはじめとした実習生総員で協力し、取り組みました。

実習生のコメント

こじまの甲板上において、大型船のえい航及び被えい航準備訓練を行いました。
えい航とは、レッカー車で故障車をけん引するように、航行不能状態になった船舶を、安全な場所まで移動させることをいい、大型船をえい航する際には、こじまでは直径65mmのロープを使用します。
とても太く頑丈なロープであるものの、同等の索を使用し、大時化の中で貨物船をえい航していたところ、大きな張力がかかり、ロープが破断した、という体験談を乗組員の方から聞きました。
瀬戸内海は凪が多く、時化ることは滅多にありませんが、赴任先の現場では先の体験談を教訓に、安全第一で作業を行っていきたいと思います。

(航海科 松下 龍也)

 

大型船のえい航準備訓練と並行して、こじまに搭載している小型船2艇を使用し、小型船同士のえい航訓練を行いました。
その際、私はえい航側の艇で操船を行いましたが、ロープや被えい航船の状態を常に考慮した上で、速力の保持や操舵を行う必要があり、非常に難しいものでした。
これまで経験したことのなかった小型船のえい航訓練ですが、危険個所の把握やえい航のポイントを知ることができ、有意義な訓練となりました。

(機関科 大北 達樹)

 

例年、世界一周の遠洋航海では、アデン湾及びマラッカ・シンガポール海峡を通航していましたが、昨年度に引き続き今年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響により、通航できませんでした。
そこで、日本をはじめ、多くの国で課題となっている海賊対策について、実際に現地へ派遣され、海上自衛隊の方々と任務を遂行された乗組員の方に講話をしていただきました。
今回の講話を受け、海賊対策における海上保安庁の業務及び現場の実態について知ることができ、この経験を現場の業務に活かしていきたいと思いました。

(航海科 中村 勇樹)

 

自動車免許と同じく、船艇もその大きさ等によって免許が必要であり、様々な試験や講習を受ける必要があります。
今回は、そのひとつである救命講習を行いました。本講習は、総員退船時に海面へ飛び込む際の要領等を確認するものであり、実際に後部甲板から入水後、編隊を組み、付近の救命艇まで泳いで乗り込みました。
今回は全員が落ち着いて、速やかに実施することができましたが、万が一の事態であっても、同様に実施できるよう、日々の鍛錬を怠らず、実習に取り組んで参ります。

(航海科 垣内 滉正)

小型船のえい航訓練
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海賊対策に係る講話
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救命講習
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