第67期 第6号 呉出港~遠洋航海の始まり~

2021年4月27日

日時 令和3年4月27日(火曜日)
場所 海上保安大学校 こじま桟橋
天候 晴れ 気温 14.0℃

ついに、4年間の大学校生活の集大成となる遠洋航海実習が始まりました。コロナ禍のため、呉を出港後は、国内航海(鹿児島、舞鶴、金沢、別府、宮古島に寄港)となりますが、今後の新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえつつ、近隣諸国への国際航海の計画が検討されています。また、航海中に父島、硫黄島、南鳥島、沖ノ鳥島、与那国島、宗谷海峡、対馬海峡といった日本の国境海域の見学も予定されています。本実習の目的は、航海としての実習に加え、各寄港地での施設見学、業務講話、他国の海上保安機関との交流、訓練等を通じて、国際感覚の涵養と幹部海上保安官として必要な知識と技能の習得です。

今年度も新型コロナウイルス感染症の影響により、世界一周航海はできず、更には本船初となる約50日間連続行動があり、各個人が抱える不安も多くあると思います。しかし、どんな状況でも同期と協力して一つ一つを乗り越え、共に切磋琢磨しあい、8月には大きく成長した姿で呉に戻ってきます。

それでは、行って参ります!

実習生のコメント

後輩やお世話になった教職員の方々に見送られる際、寂しい反面「やらなければ」と熱い気持ちにもなりました。この実習を終えたらもう現場だ。そう意気込んで操船指揮にあたると、同期や教官からも近い将来を見据えた、妥協のない言葉が返ってきました。今後も今ある時間を無駄にすることなく、積極的に学ぶ姿勢を貫いていきたいです。

(航海科 石井 稜)

約1週間の準備期間を経て、いよいよ遠洋航海出港の日となりました。大学校の教職員、学生研修生からの盛大なお見送りに対して、私たちはこじまの甲板上に整列し、敬礼等を行う登舷礼で応えました。毎年、憧れ、胸が高鳴っていた出港が自分の番になり、緊張と興奮が止みませんが、卒業式を経て海上保安官となった今、精一杯頑張ります。

(航海科 藤木 可保)

私は実習生長として、出港時に船橋から挨拶をさせていただきました。桟橋にいる多くの方々へ話す際はとても緊張しましたが、応援団長として指導した後輩たちのエールに励まされるとともに、胸が熱くなりました。同期全体を見る広い視野を常に忘れず、67期生全員が現場で活躍ができる主任に成長できるよう、実習生長として引っ張っていきたいと思います。

(機関科 一廣 茜寧)

登舷礼終了後、実習生は毎年恒例の円陣を組みました。同期の覚悟に満ちた顔を見た瞬間、不思議と今までの不安は消え、「絶対にこの実習で成長する」という強い思いに変わりました。想定外の事態が多々あるかもしれませんが、そこから多くのことを学び、経験した全てを自身の財産とできるような実習にしていきたいと思います。

(通信科 須佐 仁平)

呉出港を指揮する実習生
呉出港を指揮する実習生
実習生による登舷礼
実習生による登舷礼
気迫の込もったエール(応援団)
気迫の込もったエール(応援団)
気合注入(円陣)の様子
気合注入(円陣)の様子

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