第4号 4学年航海実習(名古屋~呉)

2021年1月29日

日時  令和3年1月29日(金曜日)~2月1日(月曜日)
場所  伊勢湾・瀬戸内海
天候  晴れ 気温 2.0℃、6.0℃

新型コロナウイルスの影響により、東京、名古屋、神戸という日本の主要な3港への寄港を取りやめ、各地の沖合に仮泊することとなった航海実習も後半となりました。伊勢湾で仮泊している間は、通信練度の向上を目的として、無線機器の使用を想定した通信訓練を実施しました。

また、呉への帰路である瀬戸内海は狭水道が多く、船舶交通が輻輳するため、海上交通安全法で特別な交通方法が定められています。本実習ではこのような海域を操船できる貴重な機会となりました。

通信訓練に参加した実習生のコメント

伊勢湾仮泊中に、無線機器の使用を想定した通信訓練を実施しました。これは実習生間で配役を決め、様々な場面を想定して日本語及び英語で操船の意図を他の船舶へ簡潔に伝えるという訓練です。訓練を通して、簡潔に伝える難しさを改めて実感しました。私自身これまでの航海実習において、無線機器を用いて他の船舶と通信することがありませんでした。今後は訓練の成果を生かし、必要な場面で迅速に活用してきたいと思います。また、現実は想定通りではないため、どんな状況でも対応できるように日々精進したいと思います。 

(航海科 金尾 真名)

無線機器を用いて通信訓練を行っている実習生の様子
無線機器を用いて通信訓練を行っている実習生の様子

伊良湖水道航路において位置通報を行った実習生のコメント

私たちは伊良湖水道航路を通航する前に、本船の位置通報を伊勢湾海上交通センターに対して行いました。位置通報とは、本船の名称、本船が通過した位置ライン、通過時間を伊勢湾海上交通センターに通報し、伊勢湾海上交通センターから伊良湖水道航路の交通状況等の情報が提供されるものです。通報時は慣れない通信で非常に緊張しましたが、伊勢湾仮泊中に実施した通信訓練の成果を発揮し、冷静に通報することができました。どんな場面においても、的確な通信を迅速に行っていけるよう、引き続き訓練し、経験を積んでいきたいと思います。

(航海科 川島 優太)

無線機器を用いて位置通報を行う実習生の様子
無線機器を用いて位置通報を行う実習生の様子

仮泊作業を行った実習生のコメント

私たちは4学年の乗船実習で仮泊作業を複数回経験しました。作業を反復することで手際がよくなり、各人が主体性を持つようになりましたが、安全管理についての指導を多く受けています。一度たりとも同じ状況は存在せず、指揮者は自ら考え、行動に移さなければなりません。また、冬期の実習でもあり、強風の中での仮泊作業が多く、普段の作業より緊張感がありましたが、厳しい状況下での作業を経験できたことは、私たちにとって非常に有意義なものとなりました。今後現場に出たら作業を指揮する立場になります。乗組員の安全を担保しつつ、迅速な作業ができるよう、この先も勉学に努めたいと思います。

(航海科 松下 龍也)

仮泊作業において錨を入れる実習生の様子
仮泊作業において錨を入れる実習生の様子

備讃瀬戸東航路で操船を指揮した実習生のコメント

私たちは1月31日に瀬戸内海の播磨灘から備後灘に至る、瀬戸内海の中でも特に船舶交通が輻輳する海域である備讃瀬戸航路を航行しました。私は当海域の1つである備讃瀬戸東航路での操船を指揮しました。航路を航行する前に、チーム全員で様々な場面をイメージした上で操船に臨みましたが、当初思い描いていたものとは異なり、状況に応じた柔軟な判断が必要になる場面が多々ありました。このような場面に遭遇することは、今後現場に出た際にも十分に考えられ、指導してくださる教官や同期のいない環境の中で、自ら判断し指揮していかなければなりません。乗船実習で本航路を自らの手で操船できたことは非常に貴重な経験でした。現場赴任まで残り1年を切りましたが、1つ1つの実習を通じて経験値を増やし、自身と向き合いながら日々成長していきたいと思います。

(航海科 師岡 寛也)

備讃瀬戸東航路を操船する実習生の様子
備讃瀬戸東航路を操船する実習生の様子

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