雪を抱いて:MSP外国人学生にとって忘れられない経験

2024年3月5日

2024年3月5日、いつもは桜の花が主役の都心に、珍しくも楽しい出来事が起こりました。街に雪が降り積もり、賑やかな通りは冬のワンダーランドと化したのです。多くの都民にはこの日はただの自然の気まぐれで、何てことのない一日でした。しかし、政策研究大学院大学(GRIPS)の留学生たちにとって、それは魅惑的な冒険であり、他では体験できない文化交流でした。

我々学生の多くは、雪がまったくとは言わないまでも、雪が珍しい地域の出身です。そのため、雪が降り始めると、キャンパスは興奮に包まれ、期待でざわめきました。ただ雪の中ではしゃいだ一日というだけでなく、回復力、適応力、そして異文化体験の素晴らしさについて深い教訓を得ることができました。

温暖な気候に慣れた者たちにとって、空から雪の結晶が舞う光景は、幻想的としか言いようがありませんでした。笑い声と喜びが響き渡り、学生たちは厚着をして外に出て、雪合戦をしたり、雪だるまを作ったり、時にはスノーエンジェル作りにも挑戦しました。この新しい冬の遊び場で喜びを分かち合いながら、友情を深めました。

しかし、この陽気な雰囲気の中でも、このような天候に直面した日本人の回復力をより深く理解する事ができました。雪にもかかわらず、東京都民がいかに円滑に日常生活を保っているか観察することは、その適応力と備えを学ぶ貴重な教訓となりました。歩道の入念な除雪から公共交通機関の効率的な維持管理まで、雪は単なる障害物ではなく、受け入れ、克服すべき生活の一部であることがわかりました。

一日が終わりに近づき、最後の雪が解けてなくなっても、この魅惑的な雪の日を経験した者たちの心には、思い出が刻まれたまま残っています。日本及びGRIPSへ、日本の文化や生活様式を知る機会を与えてくれたことに心から感謝します。我々の国際関係は、このような機会を通して、ともに喜び、課題に取り組むことにより、その絆が結ばれ、より強くなっていきます。

最後に、ただの降雪から始まったこの出来事は、団結力、友情、そして世界のどこにあろうと新しい経験を受け入れることの素晴らしさを示しています。「雪が解け去るとき、地面に水たまりが残っただけでなく、留学生の心に永遠に残る大切な思い出を残しました。国境や違いによって分断されがちな世界において、このような瞬間は、喜びという普遍的な言葉や、共有する体験がもたらす変容の力を思い出させてくれます。」

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