海事史の探究と女性のエンパワーメント: MSPプログラムのユニークな体験

2024年2月29日

2月、海上保安政策プログラム(MSP)の第9期生が、探求、教育、エンパワーメントを融合したユニークな体験をしました。横浜海上保安部と海上保安資料館横浜館を特別に訪問し、海上保安庁の歴史と同庁が果たす重要な役割について理解を深めました。MSP第6期生の女性海上保安官をはじめ素晴らしいチームの案内で、巡視船に乗船することができ、大変有意義な経験を得る機会となりました。

横浜海上保安部の訪問では、海上保安庁の捜索救助(SAR)施設を見学し、海上における捜索救助活動の複雑さについて理解を深めました。同施設の見学では、海上を航行する人々の安全確保への海上保安庁の取り組みや、緊急時の迅速かつ効果的な対応の重要性が紹介されました。

つぎに、海上保安資料館横浜館の見学では、2001年に起きた工作船事件を垣間見ることができました。この展示は、海上保安庁が直面する課題と海洋安全保障を維持することの重要性を具体的に結びつけるものでした。歴史的背景から現代の戦略に至るまで、資料館の見学は、国の海域を守る海上保安庁の役割の重要性を理解する基礎となりました。

また、MSP学生は、巡視船「さがみ」に乗船するという、またとない機会に恵まれました。特筆すべきことに、本乗船見学は、MSP第6期生の女性参加者である安藤一等航海士を含むチームによる案内で行われました。これは、MSPプログラムの包摂性を表しているだけでなく、海上保安庁のような伝統的に男性が多い職場における女性の役割の変化も示しています。

この2月の見学から、MSPプログラムは、単に知識を与えるだけのものではなく、海上保安の多面的な側面に対する理解を深めるものであることがよくわかります。MSPプログラムは、歴史の洞察、実践的な経験、指導的立場にある女性の登用、さらにSAR施設の見学等を通じて、将来の海上保安の専門家を育成しています。今回の見学は、男女を問わず、あらゆる性別の人々が、我々の海の安全と安心を確保するために、その技能と専門知識を用いて、より包摂的かつエンパワーメントされた社会に向けて前進していることを実感する記念すべき機会となりました。

横浜海上保安部訪問
海上保安資料館横浜館訪問

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