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大学ニュース(平成25年度)

帆走巡航

 8月27日から29日の3日間、本科61期の第3学年33名(うち女子3名)が帆走巡航を実施しました。
 本訓練は、練習船こじまの乗船実習の一環で行なわれるもので、帆走による端艇の航海実習(帆を用いて風により艇を進める)を通じて、慣海性及び協調性を涵養、端艇運航法の修得及び気力・体力の錬成を図るとともに、学生自身で計画を立案することにより、自主性及び管理能力も涵養することを目的としたものです。

【事前準備】8月26日
 帆走巡航へ出発する前日、艇の艤装(船艇を航海できるようにその装備を施すこと)を行いました。1学年でとう漕巡航(オールを用いて漕いで人力で艇を進める)を行っていることもあり、同期で協力し効率よく作業を行うことができました。また、今回の訓練で初めて行う帆走の準備には、夏休みに行われる有志巡航が帆走で行われることからその経験者やヨット部の学生が指揮し、手際よくできたと思います。

    

【帆走巡航】8月27日~29日
 巡航は倉橋島の周りを総航程約65㎞、2泊3日で行いました。27日は晴天に恵まれ、午前10時、2艇の端艇に分乗し、在校生に見送られながら、大学校を出発し江田島市の長浜に停泊、 28日は3日間の内で最長となる約37㎞を航海し、呉市の大浦崎で停泊しました。
 航海中は風が常に吹いているわけではなく、風がないときはとう漕により輪番で艇を走らせ、風が吹いているときは帆走を行いました。昼食は艇の上で調理して少しの休憩をとり、夕食は停泊地で調理をして摂るので乗船実習への意気込みを話し合う等さらに同期の絆を深めることができました。
 最終日の29日は午前11時頃に2艇とも無事に大学校へ到着し、海上保安大学校に戻ってきました。連日の酷暑に悩まされながらも予定どおりに航海を終え、とても充実した実習でした。

    
    

【感想】

小口 瞳史 
 1学年のとう漕巡航の際は、入学してすぐで右も左もわからない私達だったので、教官からの指示がなければ何もできず、その場その場でするべき仕事もわからず同期同士で衝突をすることも多くありました。それから2年が経ち、今回2度目の巡航を迎えました。1学年の時とは大きく異なり、航海計画をはじめとする計画、端艇の艤装等々、教官にチェックと指導はしていただきますが、ほぼ全て自分達でこなし、全体作業の際も各個人が今やるべき仕事を考えて協力してこなしたため、準備・航海・片付け全てスムーズに行うことができました。
 今回の巡航で、私はこの2年間で同期全体が切磋琢磨し成長して来たことを確信しました。これから初めての乗船訓練が始まりますが、同期同士刺激し合って、訓練が終わった時に自分の成長を感じられるよう頑張ります。

西村 佑希子 
 今回の訓練では、帆走法を用いて端艇を進めるということで、慣れないながらも全員で協力し合い、帆に上手く風が入るように調整したり、帆の張り方を変えたりするなどし、帆走法を学びながら、約65kmの距離を進んで行きました。途中で風がやんでしまうこともあり、その時はとう漕で端艇を進めなければならず、精神力、体力も必要な訓練となりました。食事や夜の自由時間には同期だけの時間を楽しみ、これからの乗船実習に向けた強い絆を築くことができたと思います。また、私たち61期は女子学生が3名と少ないのですが、男子学生に負けない明るさとやる気で今回の訓練を無事に終えることができました。乗船実習も61期全員で協力し合い、実りのある実習とできるよう、頑張っていきたいと思います。

護摩所 昂大 
 8月27日から29日にかけ、3学年帆走巡航がありました。私は、61期で最も端艇に携わっていることもあり、自ら志願してこの帆走巡航の艇長という役職につきました。艇長は、準備段階から皆をまとめたり、指揮したりと大変でした。しかし、同期の支えもあり、戸惑いつつも何とか準備作業等を進めることができました。
 また、当日はビーチングや舵取り等色々としなければならず、本当に大変でした。しかし、これも同期のおかげで乗り越えることができました。私が全てを指示しなくとも、私の意図、言わんとすることを感じ取り、読み取ってくれたため、非常に容易に訓練を進めることができました。
 私たち3学年はこれからいよいよ乗船実習を迎えます。この経験を生かし、さらに同期との絆を大事にして、有意義なものにしていきたいです。