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大学ニュース(平成25年度)

遠泳訓練

 7月24日(水)本科1、2、4学年の学生144名による遠泳訓練が、海上保安大学校前面海域において実施されました。
 訓練は1学年が3海里(約5.5キロメートル)と2、4学年が5海里(約9.2キロメートル)を泳ぎます。距離と泳力により、5A、5B、3A、3Bの4つの班に分け、4学年の泳力がある者は指導学生として各班を指揮し、それぞれ隊列を作って平泳ぎで完泳を目指します。

【1学年水泳授業】6月17日~7月11日
 1学年の中には本格的に泳ぐのが初めてという者もおり、また遠泳訓練では縦2列に並んで泳ぐ編隊泳法を行うので、泳力の向上と編隊泳法の修得を目指し、6月の中旬からプールで訓練を行いました。

  

【遠泳訓練補習】6月28日~7月11日
 遠泳訓練を全員で完泳することを目標に泳ぎが苦手な学生を対象に、授業とは別にプールにて編隊泳法訓練の補習を行いました。初めのうちは泳ぎが苦手だった学生も指導学生の指導のもと練習に励み、徐々にコツをつかみ、なんとか隊を成して泳げるようになりました。

【事前訓練】7月12日~7月23日
 事前訓練は遠泳訓練本番に向けて日々泳ぐ距離を延ばして7日間にわたり実施しました。きれいな隊列の形成に向けた技術の向上と隊全体の士気を高めました。また、1学年は隊列を作って海で泳ぐのは初めてで最初は波に苦労しましたが、徐々に慣れていき編隊泳法をさらに身に付けていきました。

【遠泳訓練当日】7月24日
 スタート時の天候は晴れと、絶好の訓練日和となりました。途中で風や潮流が強くなり、その影響に悩まされながらも、皆で声を掛けあうなどして励ましあいながら泳ぎました。
 ゴールした学生達は、砂浜で待ち受ける仲間の祝福を受け、皆真っ黒に日焼けした顔をほころばせながら、訓練を乗り越え互いの絆をより一層深めていました。

  
  
  
         
         
    

【感想】
1学年 米良 康宏 (3A班)
 私は今回の遠泳訓練に3A班の一員として参加しました。A班は比較的泳ぎの得意な学生が集まっていたため、プールでの訓練では、比較的スムーズに泳ぐことが出来ていました。海での事前訓練中も同期同士で声を掛け合うなどしながら、終始和やかなムードで泳ぐことができたため、私はこの様子であれば本番も完泳できるのではないかと思っていました。しかし、本番は水温が低いうえに波が高く、これまでの訓練で最も悪いコンディションの中で泳がなければならなくなってしまい、苦しい状況となりました。私も途中体が冷えて、もしかすると完泳できないかもしれないと、一瞬弱気になりましたが、周りの同期と励ましあい、何とか3海里を完泳することができました。苦しい体験でしたが、その苦しさを乗り越えたことで、さらに同期との絆を深め、自分に自信を持つことができるようになったのではないかと思います。

1学年 山本 傑 (3A班)
 私たち1学年は遠泳訓練に向けてプールで水泳授業を受けました。プールを使用した訓練の目的は水泳技術の向上や遠泳訓練で使用する編隊泳法の習熟です。長時間泳ぐことや編隊泳法等慣れないことが多かったので、初めのうちは皆疲れた顔をしていましたが、回数を重ねるにつれて表情に余裕が出てきました。私が今回改めて学んだことは、皆が協力することの大切さです。
 編隊泳法では、皆が協力しなければうまく進むことが出来ません。そのため、教官からのアドバイスや班員同士の話し合いで上手く進めるよう皆が協力しあいました。その結果、3A班全員で本番の遠泳訓練3海里も完泳することが出来ました。このことを今後の訓練等で生かしていき、一層同期同士でアドバイスや話し合いをして問題点を解決していきたいと思いました。
 来年は5海里泳ぐことになりますが、今回同様に皆で完泳したいと思います。

1学年 鎗光 亮 (3B班)
 遠泳訓練で強靭な気力・体力の錬成の他に、仲間の大切さを学びました。今振り返ってみると、私が3海里を完泳できたのは仲間がいたからです。おそらく、1人では泳ぎ切ることはできなかったと思います。みんなで声を掛け合い、泳げていない学生に励ましの言葉をかけ、「全員で完泳する」という思いを一人一人が抱いた結果だと思います。訓練は厳しかったですが、同じ班の仲間と新たに深い絆が結ばれました。今回の訓練は私を大きく成長させてくれました。遠泳訓練で学んだことを生かしてこれからも頑張りたいです。

2学年 木村 紗穂子 (3B班)
 私は、昨年完泳することが出来ず、今回も3海里完泳を目指して遠泳訓練に臨みました。海での事前訓練をする前も、たくさんの方に指導をしていただきながらプールにて練習を行いました。当日はとても厳しい環境でしたが、周りの人と声を掛け合いながら全員で完泳することが出来ました。たくさんの人のおかげで達成することが出来た「完泳」という結果を今後の生活にも役立てていきたいと思います。

2学年 千本 啓太 (5B班)
 今回の訓練で私は5B班として参加しました。5海里という長距離を泳ぐにもかかわらず2学年は水泳の授業がないため、泳ぎが苦手な私は、数週間前からプールで自主的に練習するなどして、遠泳訓練の準備をしてきました。その成果もあってか事前訓練においては比較的余裕をもって泳ぐことができ、本番を迎えることができました。
 そして本番当日、天候には恵まれたものの非常に波が高く、泳ぎ出しは元気だったものの時間を追うごとに余力がなくなっていき、想像以上に辛いものでした。「5海里は3海里を泳ぎ切ってからが勝負だ」といった話を上級生から伺っていたものの、今回の事前訓練の際、5海里も問題なく泳げるだろうと思っていただけに、昨年度から増えた2海里分がいかに長く苦しく辛いものであるかを実感させられました。容赦なく押し寄せる波、動かなくなる腕や足、折れそうな心と戦いながら同期と励ましあい、何とか泳ぎ切ることができました。
 今回の遠泳訓練で自分の限界にまで挑戦し、また、同期と一層絆を深めることができたと思います。今後どんな困難に直面しても、今回の遠泳訓練を完泳したことを思い出して頑張っていきたいと思います。

3学年 護摩所 昂大
 本科1・2・4学年が海上保安大学校前面海域にて遠泳訓練を行いました。私たち3学年は前期期末テストということで遠泳訓練には参加していませんが、事前訓練から彼らの様子をずっと見てきました。休み時間に様子をみていると、事前訓練初日ではあまり元気がないように感じていましたが、本番前日の事前訓練では元気な声が聞こえるようになっていました。本当に1・2学年はたくましくなったと感じています。来年は、4学年として遠泳訓練に参加するので、最上級生として責任感ある充実した訓練となればよいと感じています。

4学年 宮﨑 洋充 (3B班 指導学生)
 今回遠泳訓練において、私は3B班の指導学生として参加しました。1・2学年の際は、指導される側であり、ただ訓練に一生懸命取り組み完泳することを考えていました。今回は、4学年としてまた指導学生として、指導者としてのあり方や、指導する上での難しさを感じることが多くありました。今回の訓練を通して自分自身の今後のあり方について改めて考える良い機会になったと思います。
 この経験を生かし、残り少ない大学校生活をさらに充実したものにしていきたいと思います。

4学年 田中 勇気 (5B班 班指導学生)
 私は小さいころから水泳をしており、泳ぐことに関して苦労をすることはあまりありませんでしたが、補習で泳ぎの苦手な学生にうまく泳ぐ感覚を教えることにとても悩まされました。補習を繰り返すにつれて、少しずつ学生の苦手な部分が改善されていき、補習が終わったときには笑顔も見ることができたので、遠泳訓練ではその成果を発揮できるよう頑張って欲しいと思いました。
 事前訓練が始まり、波が強い日は班の学生の表情が苦しそうでしたが、お互いが元気を出して励ましあいながら泳ぎました。泳ぎ始めた頃はなかなか隊列が整わず、泳ぎながらきれいな隊列を作る指導は大変でした。しかし、泳ぐ距離が長くなるにつれて次第に隊列がきれいになり、泳力がついてきていることが確認できたので、安心するとともに皆には本番に向けて自信を持って泳いで欲しいと思いました。
遠泳訓練当日は波もさほど強くなく天候にも恵まれ、絶好の遠泳訓練日和だったこともあり、事前訓練の時にも増して、元気を出して完泳を目指しました。途中は大きな波に苦労しましたが、皆で励ましあいながら泳ぎました。遠泳訓練を終えた皆の肌は真っ黒に焼けていて、お互いの努力を喜んでいました。補習をした学生も完泳することができたのでとても嬉しかったです。遠泳訓練を終えた皆には、夏休みにしっかりと心と体を休め、夏休み明けには更に真っ黒に焼けた姿で元気に帰ってきて欲しいと思いました。