海上保安政策プログラム最終発表会を実施しました

2022年6月24日

海上保安政策プログラム7期生(以下、「MSP学生」という。)5名(バングラデシュ2名、スリランカ2名、日本1名)は、4月6日に海上保安大学校に着校してから、これまで講義にリサーチペーパー(修士論文に相当)執筆に励んで参りました。この度リサーチペーパー最終発表会が6月24日に政策研究大学院大学(GRIPS)にて戦略研究プログラム(※)と合同で開催されました。発表会には指導教員のほか、各国大使館武官や各関係機関職員も参加し、さらにオンラインでも配信され盛大に実施されました。

(※)戦略研究プログラム(SSP)・・・防衛・安全保障等に関する行政機関の幹部職員を対象としたGRIPSと防衛省防衛研究所との連携プログラムであり、防衛省・自衛隊から参加

MSP学生は、多くの方が聴講する中、緊張の面持ちでしたが、これまでの研究成果をしっかり発表し、指導教員からの質問にも自身の考えをしっかり述べておりました。指導教員から厳しい指摘もあり、最後まで白熱した議論となりました。

これまで自身の研究にひたむきに取り組み努力を重ねてきたMSP学生に対し、参加者全員がその頑張りを拍手で称え、発表会を終了しました。

MSP学生は、本発表会での指摘を踏まえ、リサーチペーパーの最終提出に向け、引き続き執筆に努力を重ねていきます。

最終発表会を終えての学生コメント

岩下(海上保安庁) 

論文タイトル「Expanding Focus of Capacity-Building Training Conducted by United States Coast Guard and Its Influence」

『研究論文を完成させるのは私にとってとても大変なことでした。先生方のおかげで論文を正しい軌道に乗せることができました。先生方の前で論文を完成させることができ、とても嬉しかったです。JCGAのサポートには本当に感謝しています。』

Lasith(スリランカ)

論文タイトル「The Use of Sea Routes for Drug Trafficking in Sri Lanka: Counter Measures and Challenges」

『研究論文はMSPプログラム科目の中で私が直面した最も困難な課題でした。GRIPS・JCGA教員や招待客の前で研究発表を成功させることが出来ました。指導頂いた先生方には、私の研究を完成させるために貴重な助力を頂きましたことを心から感謝致します。』

Bayzid(バングラデシュ)

論文タイトル「Chinese FDI Funded Maritime Port Projects in the South Asian Countries: Analysis of the Major Factors Behind Different Results and Lease Agreements」

『私は学術的な研究に関して多くの迷いがあり、最初はとても苦労しましたが、先生方からご助力をいただき何とかやり遂げることが出来ました。論文発表会を通じてSSP学生とも交流することができ良かったです。GRIPS・JCGAの両関係者から多くのサポートを頂き感謝します。』

Prashan(スリランカ)

論文タイトル「Cross-Border Illegal Fishing, Drug and Contraband Trafficking at Sea: A Case Study on the Intersection between Cross-Border Illegal Fishing and Drug/ Contraband Trafficking in Palk Bay, Sri Lanka」

『論文の構想、分析、執筆、修正に多くの時間を費やした後、完成したことに安堵しています。研究発表を成功させたことで博士課程研究という新たな冒険に乗り出す自信を持つことが出来ました。SSPの学生と共に、著名な聴衆の前で発表出来たことは、とても素晴らしい機会となりました。先生方の弛まぬ努力と貴重なアドバイスに感謝しています。研究遂行に必要なあらゆる支援を提供してくださった海上保安庁に感謝します。』

Amirul(バングラデシュ)

論文タイトル「Changes in Narcotics Production in Myanmar and its Impact on Smuggling Processes in other Coastal Neighboring Countries: Case Study on Bangladesh & Myanmar Maritime Drug Trade」

『研究を成功させることができ、とても嬉しく思っています。指導教官には10カ月以上に渡って様々な指導や助言をいただきました。それがなければ継続的な進歩はあり得ませんでした。JCGA、JICA、GRIPSには海上における薬物密輸という本質的なテーマについて研究する機会を与えてくださり感謝しています。』

発表会の様子
指導教員と記念撮影 (記念撮影時のみマスクを外しています。)

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