創立70周年 伝統の遠泳訓練

2021年7月21日

海上保安大学校では、昭和27年より毎年遠泳訓練を行っており、今年度は70回目にあたります。学生・研修生は、この訓練を通じて、気力・体力の錬成、水上での体力維持法の習得及び指導能力を養います。
令和3年7月19日(月)、セミの合唱が聞こえる中、本科1,2,4学年及び初任科研修生の計177名は、3海里(約5.5キロメートル)、5海里(約9.2キロメートル)に分かれて遠泳訓練を行いました。

学生・研修生のコメント

主任指導学生として、泳ぎが苦手な学生に対し、どのような教え方が適切なのか日々試行錯誤を繰り返し、指導することの難しさを実感しました。
また、遠泳訓練本番では班全体の状況を見ながらペース配分を考えることはもちろんのこと、学生を鼓舞し、士気を高めることが非常に重要であると感じました。
この訓練で学んだことを活かし、チームを率いて、どんな困難な事にも立ち向かえるリーダーを目指し、今後の学生生活を送っていきます。

(本科4学年 新立 陸斗)

 

「次から行くよ、次から!」「5マイル!」
と円陣を組んで5海里班の遠泳が始まりました。
今年は2年目の遠泳なので5海里を泳ぐため、少し不安もありつつ入水しました。
私たち5海里A班は泳ぐだけでなく、ほかの班を元気づけるような役割もあり、途中すれ違う班に声かけをして励ましました。
今までに泳いだことのない距離の中で足をつる学生もいたり、きつくなったりもしましたが、指導学生や同期の協力もあり、5海里A班全員で完泳することができ嬉しく思いました。
再来年にはもう一度遠泳訓練があり、私たちの学年の中から指導学生も選ばれるので、今回の遠泳訓練でやってきたことや気持ちを忘れず、次の遠泳訓練に活かしたいと思います。

(本科2学年 大山 天音)

 

いまここに遠泳訓練を終え、3海里を完泳できたことに感動を覚えます。
入学まで私は水泳経験が殆どなく、海で泳いだことは一度もありませんでした。
さらに習得が遅かったので、苦しい時期が続きました。
教官、上級生の指導を通して教わったことは、基本的なことの反復練習とメンタルの大切さです。
特にメンタルについて、気力が備わっていなければ、できるようになるはずのこともできなくなります。
心の持ちようを変えたことで、私は次第に泳げるようになりました。
これからも気力を強く持っていきます。

(本科1学年 御厨 善大)

  

私は泳ぎが苦手だったので、遠泳訓練に向け、6月中旬から7月はほぼ毎日泳ぎの練習を行っていました。
しかし、なかなか練習の成果は出ず、事前遠泳訓練では隊のスピードについていけず、途中で艇に揚収されてしまいました。
それでも、教官や同期から励ましの言葉を頂きながら、諦めずに挑戦を続けたところ、遠泳訓練本番ではなんとか3海里を泳ぎ切ることができました。
今回の遠泳訓練を通じて、諦めないことの重要さを身をもって知ることができ、非常に貴重な経験をすることができました。

(初任科 池浦 周)

創立70周年を迎える大学校を背に
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声を掛け合い完泳を目指す
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