第68期 第19号 自主調査・研究発表会

2022年7月22日

日時

 令和4年7月20日(水)~22日(金)

場所  呉停泊中
天候  ー

長期間に及んだ国際航海を終え、呉帰港後の7月20日から22日までの間、自主調査・研究発表会が行われました。実習生が興味のあることや現場に出て活かしたいと思うテーマについて、4月の乗船実習開始以来、調査・研究に取り組み、その内容を発表しました。自身の研究内容に加え、他の実習生の発表を聴き、新たな知識の習得や専門分野の理解が進み、現場赴任前のさらなるレベルアップに繋がりました。

実習生のコメント

私は灯台の必要性について研究を行い、発表しました。近年では、灯台は夜間に航行する船舶の道しるべとなるだけではなく、美しい景観や歴史的価値を持つことから観光資源としての活用も期待されていることがわかりました。また、指導教官である航海長から、灯台を所掌している本庁交通部ではどのような取り組みをしていたのかを教えていただき、本庁での業務について理解を深めることができました。発表の際には、同期が飽きないような発表をしたいと考え、クイズを交え、スライドに写真を多く使用して発表しました。発表後、同期から「灯台めぐりをしてみたい」と言ってもらえて嬉しくなりました。最後に、急かさず、怒らず、丁寧に指導してくださった航海長に感謝申し上げます。

(航海科 増山 愛)

発表準備を行う実習生(個人)
発表準備を行う実習生(個人)

私は、「実習生が現場のイメージをつけれるように」という目的を持って、現場で実際に行う立入検査に関する発表をしました。立入検査とは、一般の船に立ち入ったりして、安全を確認することです。もちろん、好き勝手に船に立ち入ることができるのではなく、様々な法律に基づいて実施します。私自身、法律の勉強がとても苦手なので、研究が成功するのか不安でしたが、教官に現場の話を伺いながら、どういったことを現場では行っているのかというイメージをつけていき、それらをまとめて発表しました。自分自身に経験がなく、困難なこともたくさんありましたが、発表終了後、同期が、「森が作った資料現場で使えそうだから欲しい!」と言ってくれたことがとても嬉しかったです。

(機関科 森 海斗)

発表準備を行う実習生(グループ)
発表準備を行う実習生(グループ)

私の自主研究のテーマは巡視船内で利用可能なチャットツールの検討でした。陸上ではスマホを使ってチャットで簡単にコミュニケーションが取れるのに対し、船内のコミュニケーションに不便さを感じていたため、このテーマにしました。自主研究のテーマを決めるには普段から疑問や課題を見つけるという意識を持っている必要があります。また、自主研究は実習の合間を縫って行う必要があるため、徹底した時間管理によって研究時間を捻出しなければなりません。私たちは12月に現場赴任を控えていますが、現場に出てからも気になった物事について自主的に情報収集を行い、業務の改善に役立てるという意識を持つべきだと感じました。

(通信科 伊藤 航)

研究成果を発表する実習生
研究成果を発表する実習生

私は、海上保安庁が運用している公式YouTubeに関して研究を行い、どうすればYouTubeによる広報で海上保安大学校の入学希望者が増加するかといった点を考察しました。しかし、呉出港から呉に帰ってくるまでインターネットが繋がらない状況下で、研究を進めるのにはかなり苦戦しました。一時期、自主研究の進みが芳しくなく非常に落ち込みパソコンを投げたくなる時期もありました。けれども、指導教官である主任方から的確なアドバイスを頂き、なんとか自主研究発表までに間に合わせることができました。また、船で調べものをすることは実習以外の時間を使うということであり、日々の隙間時間を設けることの勉強にもなりました。あと少しで現場赴任しますが、今後船の中で調べものに追われたとしても、今回の自主研究で頑張ったことを思い出し乗り越えて行きたいと思います。

(通信科 山下 克季)

発表に対する質疑応答の様子
発表に対する質疑応答の様子

PAGE TOP