第68期 第6号 呉出港

2022年4月22日

日時

 令和4年4月22日(金)

場所  呉
天候  晴れ 気温 15℃ 湿度 68% 風向 東北東

令和4年4月22日、私たちは大学校職員、下級生に見守られながら遠洋航海に向けて呉の地を出港しました。私たちは関門海峡や宗谷海峡などを巡る国内沿岸航海を行い、サンフランシスコ、ハワイ、シンガポールに寄港する遠洋航海へ参ります。その間に行う実習生の企画する想定訓練(防火部署訓練、防水部署訓練)等を通じて幹部海上保安官としての知識、技術を習得すると共に、各外国寄港地では施設見学や講話を予定しており、国際感覚の涵養を図ります。

 遠洋航海は、現場赴任前に行う最後の乗船実習です。本実習で私たちは一人前の主任として現場へ出る為に基本的な船務を完璧に仕上げる必要があります。その為に同期で助け合い、切磋琢磨し、3ヶ月後再び呉へ戻る頃には立派に成長できたと胸を張れるよう精進して参ります。

出港式に参加した実習生のコメント

晴天に恵まれながら出港式を迎えられたことを、大変嬉しく思います。前日の練習は土砂降りのなか行われ、この様子では例年どおり、応援団の演舞や音楽隊の演奏を聴きながらの出港式は望みが薄いだろうと考えていました。ところが本番の時間が近づくにつれて、雲が切れ、晴れ間が差し込み、出港用意がかかる頃には温かい日差しに汗ばむほどでした。大学校学生を卒業し、三等海上保安正の身分を頂いた私たちにとって、今回の実習は現場赴任前に与えられた最後の機会です。実りあるものにすべく、今まで得た知識や経験、同期との繋がりを力に変えて、課題に当たります。後悔なき航海の成就を目指し、行って参ります。

(航海科 園田莉子)

 

実習生へ向けた熱いエール
実習生へ向けた熱いエール

大学校で過ごしていた4年間は、在校生として遠洋航海に出港するこじまを見送ってきました。当時は、大学校を卒業して遠洋航海に行くとなると、不安な気持ちしかないのだろうと思っていました。しかし、出港式で大学校に残る後輩たちに背中を押されると不安な気持ちは払拭され、遠洋航海をやり遂げ、本実習を必ず自分のものにするという前向きな気持ちになることができました。

遠洋航海は現場赴任前に行われる最後の乗船実習となります。一人前の主任航海士となれるように積極的に実習に挑戦し、一段と成長して呉に帰ってこられるよう努力します。

(航海科 加藤正輝)

代表八巻実習生による抱負
代表八巻実習生による抱負

約3ヶ月という経験したことのない期間の実習に不安が残るなか、多くの人たちに見送られ、遠洋航海がスタートしました。出港式には、これまでお世話になった教職員の方々や4年間共に寮内で過ごしてきた下級生がおり、別れを惜しむ一方で、これだけ多くの人に見送られることに感動を覚えました。

見送って下さった方々の期待に応えられるように68期一丸となって、荒波に揉まれながらも、自分から率先して実習に取り組んでいく所存です。

(航海科 松下拓哉)

出港作業をする実習生
出港作業をする実習生

大学校入学後こじま出港式に初めて参加したのが4年前、それから時は流れ、いよいよ自分たちの番が来ました。

出港式では、大学校教職員の方々や今まで一緒に寮生活を共にした後輩達の顔がこじまからよく見え、より一層身が引き締まりました。

新型コロナウイルス感染症の影響で過去2年間は海外への寄港ができませんでしたが、今年は多くの方々のご尽力により、サンフランシスコ、ホノルル、シンガポールと3つの都市に寄港することができます。関係者への感謝の気持ちを忘れることなく、成長した姿で帰ってこられるよう実習に励んでいきます。

(機関科 小枝功汰)

大学校端艇部による見送り
大学校端艇部による見送り

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