第67期 第10号 想定訓練(防火・防水)

2021年6月29日

日時 令和3年6月1日(火曜日)、6月15日(火曜日)
場所 函館湾仮泊中・日付変更線西方海域
天候

肌寒さが残る函館湾内、そして強い日差しが降り注ぐ日付変更線通過前日に、私たちは防火・防水に関する想定訓練を行いました。
想定訓練とは、現場における一連の対応を訓練するものであり、各班が与えられた役割を果たすことに加え、班ごとの連携が重要となります。
本訓練では、企画担当の実習生が主体となって実施要領の作成や評価を行い、様々な工夫を凝らしながら、火災や浸水といった想定を付与することができました。

実習生のコメント

火災の状況や傷病者の発生状況などの情報が飛び交い、防火訓練中に無線機や電話が鳴り止むことはありませんでした。
狭い船内ではありますが、必要な情報を的確に収集し、全体の状況を把握することは簡単ではありません。
得られた情報を整理し、指揮者の指示を現場第一線に伝えることは火災に限らず、非常に重要なことです。
今回の訓練で学んだその重要性を次の訓練に活かし、事案対応能力向上に努めていきます。

(通信科 蒲生 貴之)

 

防火訓練では、これまでの机上訓練や資器材取扱い訓練で習得した知識、技能を活かして、様々な想定に対応しました。
沈没防止のため、放水と同時に排水も考慮する点、密閉や排気を駆使して延焼防止対策を図る点、狭い通路や段差の大きい階段によって傷病者の搬送が阻まれる点等、船舶火災の特殊性を本訓練で実感することができました。
訓練で得た知識や技能を現場で実践できるように、今後の訓練にも励んでいきます。

(機関科 川口 雅弘)

 

想定訓練では、企画班から付与される様々な想定によって刻一刻と状況は変化します。
防水訓練においても、実施者の対応や時間の経過とともに浸水箇所や浸水量が変化し続け、非常に緊張感のある訓練となりました。
約半年後には班長として、現場の判断を委ねられる立場であることを自覚し、本訓練の反省事項を次のステップへ繋げていくことで、初級幹部として相応しい姿に近づいていきたいです。

(航海科 池田 尚樹)

 

私は防水訓練において企画班を担当しました。企画班は訓練を円滑に進めるための計画の作成や、防水に関して理解が深まる実施内容の検討等、様々な準備を行ってきました。
浸水対応にあたる実習生の行動に応じて、想定を付与するためには、素早い情報処理能力と柔軟性が求められ、訓練を企画することの難しさを学びました。企画班で得た普段と異なる立場からの目線を以後の実習でも意識し、新たな気付きを得ていきたいです。

(機関科 上田橋 怜央)

情報を整理する様子
情報を整理する様子
燃焼区画へ進入する様子
燃焼区画へ進入する様子
破口修理を行う様子
破口修理を行う様子
想定を付与する様子
想定を付与する様子

PAGE TOP