第67期 第7号 「呉出港~鹿児島入港」

2021年5月9日

日時 令和3年4月27日(火曜日)~5月9日(日曜日)
場所 小笠原諸島父島、硫黄島、大島海峡、鹿児島
天候

盛大なお見送りを受け呉を出港した私たちは、小笠原諸島の父島に針路を向け、航走を始めました。硫黄島、大島海峡の見学を経て、5月5日に最初の寄港地である鹿児島へ入港しました。

離島見学では、実習生が島の特徴や歴史について調査、発表を行い、呉から遠く離れた島嶼部に関する見聞を広めました。

鹿児島では、昨年2月に配属された新型の大型巡視船「しゅんこう」の船内見学や、幹部からの業務講話を拝聴したほか、束の間の休養も得ることができ、航海の疲れを癒しました。

実習生のコメント

5月1日(土)に父島二見港を洋上から見学しました。東京都の緊急事態宣言発令に伴い、入港することは叶いませんでしたが、日本本土と異なる亜熱帯気候を肌で感じ、私を含め船外作業の少ない機関科実習生は、急な気候変化に驚きました。また、小笠原海上保安署に新たに配備された小型巡視船「みかづき」や、その巡視船で勤務する先輩方の勇姿を見ることができ、海上保安庁が管轄する海の広さを感じました。

(機関科 大北 達樹)

 

5月2日(日)に私たちは硫黄島の見学を行いました。硫黄島は太平洋戦争において、二万人を超える日本兵が自国を守るために命懸けで戦った場所であり、双眼鏡を覗くとそこには今でも戦車の残骸や、戦争の名残が残っている様子を確認できました。今回の硫黄島見学は、日本の海の安全を守るために、自分に何ができるのかを改めて考える良い機会となりました。現場において海の安全を守る一翼を担うことができるように、実習を一生懸命取り組んでいきたいと思います。

(航海科 姫野 晃大)

5月6日(木)に行われたPLH型巡視船「しゅんこう」の船内見学では、大学校でお世話になった私たちの身近な先輩から、現場での体験談を聞くことができました。特に、現場赴任後すぐに主任として指揮を執る大変さや、他の乗組員の方とのコミュニケーションの大切さなどを学ぶことができました。これからも実習は続きますが、引き続き現場で即戦力となれるように努めていきたいです。

(航海科 垣内 滉正)

 

専攻科の実習が始まり様々な訓練を実施しました。内容としては本科在学中の訓練の反復が多いですが、今後現場に出て必要となる士官としての視点を重視し、ただ作業をこなすのではなく、どのような部分に危険が潜んでいるのかを考え、指示を出すことを実習生全員で意識して行っています。今後の実習にも一生懸命取り組んでいきます。

(機関科 小林 周平)

小笠原歓迎を受ける実習生
小笠原歓迎を受ける実習生
硫黄島見学の様子
硫黄島見学の様子
巡視船しゅんこうとの記念撮影
巡視船しゅんこうとの記念撮影

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