第66期 第9号 応急操舵・機関応急・通信応急訓練

2020年5月18日

日時  令和2年5月18日(月)
場所  太平洋
天候  晴れ 気温22.0℃

呉を出港して約1週間が経過し、私たちは日付変更線を目指して、大海原の広がる太平洋上を航行しています。そのような中、去る5月18日に応急操舵・機関応急・通信応急訓練を実施しました。航行中に船舶の発電機が停止すると、船内電源が喪失し、機関、舵、通信機器等が使用できなくなりますが、今回の訓練では、船内電源が喪失した場合を想定し、航海科、機関科、通信科各科が採るべき措置を学びました。

今回の訓練では、発電機がトラブルを起こし船内に電力が供給されない状態となったため、私たち機関科は一刻も早く発電機を復旧するというのが役割でした。また、電力が失われることにより主機も停止してしまうため、主機の復旧作業も必要となりました。訓練中は、焦りから普段できている事ができず、手間取ってしまうところもありましたが、無事電力を復旧できたことは良かったと思います。

これを糧に、普段も落ち着きのある作業を心がけ、基本動作を大切にしていきたいと思います。

(機関科 長 克郎実習生) 

配電盤の確認を行う様子
配電盤の確認を行う様子

今回の訓練では、船内電源喪失の原因について、詳細に知らされておらず、あらゆるパターンを想定しておく必要があったため、事前準備が大変でした。

これまでの乗船実習で幾度となく扱ってきた発電機でしたが、どのような原因で故障が考えられるか、また、そのときの対応方法等については考えたことがなく無く、これまで以上に発電機の作動原理について深く学ぶ良いきっかけとなりました。事前に機関科実習生総員でミーティングを行い、それぞれの知識を共有し、原因究明のための手順や動きも話し合いました。

当日は焦ってしまう場面も多くありましたが、事前の計画どおり各々が的確に行動したことで、無事原因を突き止め、復旧することができました。本訓練は、事前準備の時間も十分あり、その対策案を練ることができましたが、実際の緊急時にも対応できるよう、日頃の積み重ねが大切であると感じました。

(機関科 徳田 有志実習生)  

訓練後、検討会を行う機関科実習生の様子
訓練後、検討会を行う機関科実習生の様子

船橋において操舵が使用できない場合を想定し、舵機室において人力操舵、電磁弁操舵を実施しました。通常、船橋で操舵をする場合は、操舵手も周囲の船舶の様子や海域の状況を目で見て状況を理解することができますが、窓が無く、船橋から離れた舵機室では、船橋からの報告のみが情報源であり、離れた場所での情報共有の難しさや大切さを実感しました。また、人力操舵では人の力によって舵を動かすため、通常よりも小さい舵角で変針するなど、船を安全に動かすということを大前提にしつつも、舵機室での作業に当たる班員の体力面にも注意が必要であると身を持って体感しました。今後操船時は、作業者等のことも念頭に置き、さらなる安全運航を目指していきます。

(航海科 石塚 萌恵実習生)

舵機室における人力操舵の様子
舵機室における人力操舵の様子

今回の応急操舵訓練では「低速回転数、両舷前進15度、速力10ノットで奈佐美瀬戸を西向け航行していたところ操舵不良になる」という想定で行いました。

私は船橋配置で機関操縦盤に付き、副直(指揮者)の指示に従い翼角の操作や機関科との連絡を行いました。今回の想定上、舵を使って変針することは難しいため、機関を使って変針するだろうと事前のミーティングで共有していたため、副直からの指示の予想が立てやすく、翼角の操作をスムーズに行うことができました。

しかし、投錨など、操縦盤につく必要がなくなった後の行動が一歩遅れてしまいました。また、班全体として挙げられた反省点の中に、船橋内でのコミュニケーション不足がありました。緊急時にこそ、協力して解決する必要があるので、活発にコミュニケーションができるワッチを作っていきたいと思います。

(航海科 北田 大樹実習生)

電源喪失時の船橋の様子
電源喪失時の船橋の様子

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