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第66期こじまだより第4号「航海実習及び工場実習」

日時 航海科 令和2年1月21日(火曜日)から2月5日(水曜日)
   機関科 令和2年1月7日(火曜日)から2月5日(水曜日)
場所 航海科 呉市、東京、名古屋、神戸
   機関科 呉市


航海中に位置入れを行う航海科実習生"
写真1 航海中に位置入れを行う航海科実習生

 

副直配置にて見張りを行う航海科実習生

写真2 副直配置にて見張りを行う航海科実習生

 

艤装(船舶への機器搭載工事に関する講義を受講する機関科実習生

写真3 艤装(船舶への機器搭載工事に関する講義を受講する機関科実習生

 

工場にて建造中の船の説明を受ける機関科実習生

写真4 工場にて建造中の船の説明を受ける機関科実習生


 

 

 

 こじまに乗船した航海科実習生は、1月21日から2月5日までの約2週間にわたって東京、名古屋、神戸の3都市を巡る航海実習を行いました。この航海実習は、日本でも屈指の船舶輻輳海域である東京湾、伊勢湾、大阪湾を航海し、大港湾を擁する3都市に寄港したのちに呉に帰るもので、私たちにとって非常に重要な実習です。各都市へ向かう途中には、浦賀水道航路や伊良湖水道航路といった、船舶が多く操船が難しい海域を航海しなければなりません。これらの海域を航海するに際して、私たちはその海域の特徴を知るためにチームのメンバーとブリーフィングを入念に行ってから、航海に臨みました。また、各都市に入港した後には、業務講話や施設を見学する等、将来海上保安官として働くために必要な素養や心構えを学ぶことができました。

 また、機関科実習生は、1月7日から2月5日までの約1ヶ月にわたって、呉において工場実習を行いました。これまで大学校での座学及びこじまでの乗船実習において、船舶の運航に関する基礎的な知識と技能を学んできました。一方、工場実習では、民間の造船所の工場内でタンカーやコンテナ船の建造作業を体験しました。これらの作業は機関科実習生にとって未知のものであり、とても新鮮な経験でした。造船所だけでなく、ポンプやプロペラメーカーでの見学実習も行っており、これらの実習を通じて、造船及び機器の製造に関する最新の知識、技術を体験的に学ぶことができました。

 

    航海科において、自船の位置を知るための基本的なスキルとして、物標等の方位を測り、その方位線を海図上に引く作業(クロス方位法)があります。これは、見える物標が視界の状況に左右されやすいため、上手く位置を入れることができないこともあります。東京から名古屋までの航海では、悪天候が続き、視界が制限されていたため、位置入れの難しい場面が多くありました。しかし、昨年の乗船実習と比較すると個人の状況把握能力が向上していたため、同期同士での情報共有を行う余裕があり、互いにフォローすることで上手く対処することができました。

航海科 古山 直澄 実習生  

 

 

    私は、東京湾入港の副直を務めました。どのようにして船舶の流れに入っていくのか、またその船舶の流れに沿ってどのように航行するのか、安全を第一に考えて瞬時に判断することの難しさを実感しました。東京湾のような船舶交通が輻輳する海域では、一瞬の判断の遅れが危険を招くことになるということも再認識することが出来ました。昨年の乗船実習に引き続き、船の安全を考えた操船を行う力が身についてきていることは感じていますが、こじまの教官、乗組員と比べるとまだまだ力が足りないなと感じました。残りわずかな乗船実習ですが、安全意識や素早い判断力を更に身に付けられるよう努力していきます。

航海科 岡垣 夢真 実習生  

 

 

    工場内、特に建造途中の船内での作業は常に危険を伴います。常に騒音が鳴り、周囲には突起物が多く存在する中、時には高所や足場の不安定な箇所で作業を行うこともありました。このような危険な実習を行うにあたって、実習生は怪我なく実習を終えることを最大の目標とし、安全第一をモットーに各種作業にあたりました。造船現場での実習では、間近で作業を見学したり、実際に作業をしたり、船舶を作り上げていく様子を肌で感じることができました。これらの実習は普段、大学校で教わることとは異なる特別な体験となりました。工場実習で学んだことをこれからのドッグ実習や遠洋航海に生かしていきます。

機関科 徳田 有志 実習生

 

  

    工場実習では、船の建造現場の見学、作業を行うほか、造船の仕事に従事されている方々に座学で船の設計や建造技術に関する事柄を教えて頂きました。大学校で学ぶ座学と異なった観点から船についての理解を深めることができ、将来、巡視船の主任機関士となる機関科実習生にとって有意義な実習となりました。今回の経験を今後の実習に生かし、初級幹部船艇職員として必要な素養を身に付けていく所存です。

機関科 才川 正哲 実習生





  



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