ここから本文

第65期こじまだより第12号「転科実習、想定訓練」

日時 令和元年6月16日(日曜日)
場所 アルジェリア北方沖

天気 晴れ 気温 21.0℃ 湿度 73% 北東の風6m/s

 

 


写真1舵を動かす(航海科の仕事)機関科実習生"
写真1
舵を動かす(航海科の仕事)機関科実習生

 

写真2発電機に潤滑油を注ぐ(機関科の仕事)航海科実習生
写真2
発電機に潤滑油を注ぐ(機関科の仕事)航海科実習生

 

写真3OBSを発信(通信科の仕事)する機関科実習生
写真3
OBSを発信(通信科の仕事)する機関科実習生

 

写真4"
写真4溺者を見失わないように懸命に監視を続ける実習生

 

 赤道近くとは打って変わり、ニューヨークを出港し大圏航法のためやや北寄りを航海することで日に日に寒さが増すなか、私たちは自身の専攻する科とは異なる科(航海科、機関科、通信科のいずれか)の仕事内容を理解する転科実習をその科の実習生の指導の下、約6日間行いました。科相互の関係について学ぶことができ、また、日ごろの他科に対する疑問点を解決する実習生の姿が多くみられた有意義な実習となりました。想定訓練では、本船が航行中に人が海中へ転落したという実習生が考えた想定のもと、救助するための本船および搭載艇の操船技術や具体的な救助方法を学びました。


 航海科の転科実習では、機関科の私が普段触れることのないレーダーや舵、海図等の取り扱い方を同期の航海科の実習生から一つ一つ丁寧に教えてもらいました。航海科は普段どのようなことを考慮して操船しているのか、また一つ一つの作業にどのような目的があり、実施する上でどのようなことに気を付けているのか等、船舶を円滑に運用する上で他科が知っておくべき事項を学習することができました。本実習で得た知識を活用し、現場に出た際は異なる科であってもお互いに理解、相談し合えるような関係を築き、時にはサポートできるよう精進していきたいと思います。

 

(機関科 谷口 愛徒 実習生)

  

 機関科の転科実習では、航海科の私が本来経験することができないようなエンジン(主機)や発電機、ボイラーなどの点検や整備作業を行うことができ、とても良い経験になりました。一方、機関室の温度は非常に高く、暑さと戦いながらの作業でした。機関科はこのような厳しい環境の中で作業をしていることを身をもって体験することができました。まだまだ私は他科に対する知識が不足しています。これからも他科に対する思いやりを持ちつつ、自分の科ばかりにとらわれることなく勉強していきたいです。

(航海科 笠野 航平 実習生) 

 

 

 

 これまで、航海科として実習を行っていましたが、他科の実習内容にあっては、見聞きするのみで、ほとんど知らない状態でした。通信科での転科実習では、私の所属する航海科で作成したOBS(オービーエス)(最寄の気象機関に決まった時間に気象・海象の状況を報告するもの)やAMVER(アンバー)(決まった時間に自船の位置などをアメリカの管理する機関に通報するもの)がその後どのように発信されているのかについて学ぶことができたほか、通信機器について知識を深めることができました。今後、航海科に戻ることになりますが、本転科実習で学んだことを生かしたいと思います。残りの遠洋航海実習を有意義なものにしていきたいと思います。

(航海科 弘津 翔也 実習生) 

 

 

  

  今回の想定訓練では甲板作業中に落水者が発生したという想定のもと、限られた時間の中で搭載艇の揚降、操船及び溺者への対応を迅速かつ適切に行うことを目的に溺者救助訓練を行いました。本訓練を通して、救助するためには搭載艇の揚げ降ろしをはじめとした多くの作業を行う必要があり、それらの作業の中に多くの危険が潜んでいることを改めて痛感しました。作業の基本を疎かにすると作業者に怪我を負わせてしまうことになります。

 自分も含め作業者と要救助者(人形ブイ)の両方の安全を考えながら、最後に実際に搭載艇に要救助者を引き上げた際は本当に安堵しました。もしこれが冬の冷たい海なら、さらに1分1秒を争うことになりますが、まだまだ錬度を向上させることで時間を短縮できるところがたくさんあると感じています。現場に出るまでに本訓練の経験を生かし、引き続き作業内容の理解を深め、迅速かつ適切に救助できるよう努力していきたいと思います。

(航海科 三柳 裕聖 実習生)

 

 

 

  

 

 

 

 

 
 


このウィンドウを閉じる