ここから本文

第65期こじまだより第10号「パナマ運河通航」

日時 令和元年5月26、27日(日、月曜日)
場所 パナマ運河

天気 曇り 気温 30.0℃ 湿度 70% 南東の風3m/s

 

 


写真1パイロットボートの見学を行うUSCGA学生"
写真1
パイロットボートの見学を行うUSCGA学生

 

写真2航路通航の事前準備作業
写真2
航路通航の事前準備作業

 

写真3水門通過を見学する実習生の様子
写真3
水門通過を見学する実習生の様子

 

写真4水門が開く様子"
写真4
水門が開く様子

 

 練習船こじまは実習生等43名、USCGA学生6名と共に5月26日の夕方から深夜にわたってパナマ運河を通航しました。パナマ運河は太平洋とカリブ海を繋ぐ全長約80km、通航所要時間が約9時間の運河であり、3か所の水門、人工湖及び水路から成り立っています。運河の中での最も高い場所は、太平洋の海面から約26mの高さとなっており、約8m上昇又は下降する3段階の水路によって、水のエスカレーターを登って降りるように、この高低差のある運河を船によって航行することを可能としています。この運河を通航できることで、サンフランシスコからニューヨークまでの航程を、南アメリカ南端のホーン岬を迂回するより、10日間以上も短縮することができます。
 こじまは例年、遠洋航海でこのパナマ運河を通っており、今回航行した水路は、約100年前に作られた、歴史のあるものでした。各水門では両脇に備えられた機関車に曳航(ワイヤーで船を引くこと)されました。パナマ運河を通航するに際して8種類の通報が必要であり、実習生も準備作業として現地の港湾管理当局に通報を行い、パイロットと呼ばれる水先案内人乗船の準備や曳航で使用されるワイヤーから船体を保護するための作業等も行いました。また、運河内は細かく速力制限が設けられており、標識及び灯火の指示にも従った操船が求められました。

 

 パナマ運河は通航に当たりパイロットからパナマクルー、代理人関係者、検査官等、多くの乗船者があり、それらに伴う通報や対応、作業を行いました。中でもパナマ運河が誇る3つの水門を通過する際の機関車による曳航は大変興味深いものでした。パナマクルーが手慣れた作業で船と機関車をワイヤーでつなぐ作業をこなしていく中、私たちは熱帯の蒸し暑い気候も忘れ、目新しい景色や水門の仕組みに圧倒されてばかりでした。パナマ通航の経験はおそらく一生で一度の貴重な経験であり、この経験を今後の国際業務等についた際に生かすことができればよいと思います。

(航海科 武良 達弘 実習生)

  

 大きなこじまを小さな機関車で牽引する様子は幻想的で、とても印象に残っています。また、水門への注水が想像以上に早くスムーズに航行することができ、技術力の高さに感服しました。しかし、機関科の観点から見ると低速での航行が長く続き、船のエンジンにはあまりよくないなという印象も抱きました。パナマ運河を通航し、それを見学するという経験はなかなかできるものではなく大変貴重な経験となりました。また、多くの方々の援助を受け遠洋航海が成り立っていることを再認識できる、良いきっかけとなりました。

(機関科 鈴木 太志 実習生) 

 

 パナマ運河通航に関しては様々な航法や禁止事項があります。それらに従い、かつ複雑な地形を通航するため、操船者には高い操船技術や知識が求められます。今回の通航時には、パナマ運河を熟知しているパイロットが交代で計2名乗船し、操船を行いました。日頃からパナマ運河を操船しているパイロットの、高度な操船を目の前で見ることができ、非常に感動しました。今回見たパイロットの操船技術を参考にして、今後の遠洋航海で少しでも生かすことができるよう努力していきたいです。

(航海科 坂本 悠馬 実習生) 

 

   私たちにとっても今回のパナマ運河通過は、初めてのことだらけでしたが、USCGAの学生に話を聞いてみると、彼らもパナマ運河はおろか、パナマに来たことすらないと言っており、パナマの都会の町並みや、水門の開閉等を一緒に見ながら、感動を共有することができました。彼らと共に過ごせる時間も、残り一週間を切りました。共に実習を乗り越えていくとともに、さらに積極的に会話を行い、国際感覚を涵養していきたいです。

(機関科 堀内 建輔 実習生)

 

 

 

  

 

 

 

 

 
 


このウィンドウを閉じる