旧海軍大学校図書

東郷文庫

本校図書館には、昭和26年12月、日比谷図書館(現東京都立日比谷図書館)から譲り受けた旧海軍大学校が所有していた図書約8,000冊が、本校図書館貴重書庫に納められております。
この旧海軍大学校図書は、19世紀初頭の戦術書や、第一次世界大戦時の外交文書など、歴史的に貴重なものでしたが、譲り受けてから半世紀が経過し、現状のままでは、閲覧が不可能な状態となり、平成16年度に、日本財団と(財)海上保安協会の支援のもと、これらの図書を脱酸性化処理による保存と製本を行い、歴史の保存とともに、戦術史等の研究にも役立てることができるようになりました。

明治37.38年海戦史第一巻に東郷平八郎による書込み

これらの図書の中には東郷平八郎が英国留学中(明治4年〜11年)に使用したとされる「英大帝国史」など、同人が所有していたとされる図書(東郷文庫)や、旧海軍が写真を使用したため12冊しか作製しなかった「日本海大海戦写真帖」のうちの1冊など、大変貴重な図書が含まれております。
このほか、英国海軍のネルソン提督が活用したといわれるジョン・クラーク著「海軍戦術論」(1804年)、米国海軍のアルフレッド・T・マハン著「海上権力史論」(1890年)、ドイツのビスマルク著「思想と回想」(1919年)、フランス元大統領のレイモンド・ポアンカレ著「回想録」(1936年)、ナチス・ドイツの「ポーランド外交秘密文書」(1940年)など、20世紀初頭の外国軍人、政治家、学者による第一次世界大戦に関する図書など、当時の海軍に多大な影響を与えた図書も多数あります。
学術研究等で閲覧のご希望の方は、「旧海軍大学校図書のご利用について」をご覧になり、許可願を本校図書館長に申請してください。
なお、本校図書館の開館日及び開館時間は、月曜・火曜・木曜日が午前8時30分から午後6時30分まで、水曜・金曜日が午前8時30分から午後5時までとなっております。
また、閉館日は、土曜・日曜・祝祭日・年末年始の休日及び図書館長が特に定めた日となっております。

お問い合わせ先

〒737-8512 広島県呉市若葉町5-1 海上保安大学校図書館
TEL (0823) 21-4961 (内線282)
FAX (0823) 21-8105

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