センターとは

海上保安国際研究センターとは

海上保安国際研究センターは、平成14年5月30日、国際海洋政策に関する学際的かつ総合的な研究を推進する組織として、「国際海洋政策研究センター」という名称で海上保安大学校に設置され、令和5年4月から海上保安国際研究センターに改組されました。

世界の海上の安全を取り巻く状況は、複雑化、国際化しています。具体的には、海洋資源の確保等海洋権益をめぐる情勢の緊迫化、国際テロや銃器・薬物の密輸、密航等の国際犯罪組織の脅威、海賊事案や大規模な油・有害液体物質の流出事故の発生、自然災害の大規模化、世界的な密漁問題などが挙げられます。これらの問題に対して、海上保安庁をはじめとした世界の海上保安機関は日夜立ち向かっています。

このような様々な課題に適時適切に対応し、国民の期待に的確に応えていくためには、様々な学術分野の知見を有機的に統合し、総合的な調査研究を推進して政策を高度化するとともに、学術的な知見を政策に活かすことのできる海上保安機関の中核となる人材を育成する必要があります。

この調査研究と人材育成こそが、海上保安国際研究センターのミッションです。

さらに、令和5年4月からは、海上保安国際研究センターを世界的な議論を牽引する海上保安機関のシンクタンクとして確立し、国際戦略上のソフト・パワーとして、海上保安庁が世界の海の秩序と安全の維持に資することを目的として、東京都品川区に東京ブランチを設置し、研究体制の強化を図っています。

海上保安国際研究センターでは、海上保安大学校がこれまでに担ってきた国際教育(人材育成)と独自の研究に加え、呉と東京の2つの拠点を有効に活用し、国内外の大学や研究機関等との幅広い共同研究を推進し、世界でも珍しい海上保安に関するシンクタンクとして、世界の海上保安政策に関する研究をリードしていくことを目指すとともに、海上保安行政に関して、戦略的な業務遂行、質の高い行政サービスの提供、国際協力・外国関係機関との連携強化のための提言を行うことを目指します。



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