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第64期こじまだより第15号「スエズ運河通航」

日時 平成30年6月30日
場所 スエズ運河(エジプト)
天候 晴れ 気温26度 湿度55% 風 北西4m/s (6月30日1200の気象)


写真1 目の前に広がるスエズ運河
目の前に広がるスエズ運河

 

写真2 乗船するパイロット、作業員
乗船するパイロット、作業員

 

写真3 通航準備を行う実習生
通航準備を行う実習生

 

 

 練習船こじまは地中海を横断し、平成30年6月30日に、海上輸送路における要衝であるスエズ運河を通航しました。スエズ運河とは地中海と紅海をつなぐ全長約150kmの運河であり、パナマ運河とは異なり、水門を持たない水平式運河です。スエズ運河は1869年に開通し、その後イギリスの支配を経て、現在はエジプトにより国有化されています。

 

【実習生のコメント】

 周囲の見慣れぬ景色が私の気持ちを高揚させています。本船は青い空の下、砂漠地帯を横切り、フランス人のレセップスが150年前に完成させたと言われるスエズ運河を通航しました。降り注ぐ太陽光線を一杯に浴びながら進む白い船体はキャラバン隊のようにゆっくりと、しかし、着実に目的地である日本に向けて歩んでいます。そして、私たちの前には、インド洋が悠然と待ち構えています。実習も残り3分の1となり、各科共に総仕上げの時期に差し掛かっています。半年後には自信を持って現場に出られるように、引き続き邁進していきます。
 (航海科 松岡 未紘 実習生)

 ついに私たちは、地中海と紅海を繋ぐスエズ運河を通過しました。サーチライトやスエズ運河通航に必要な小型艇の準備(ムアリングボート)等の設置作業を行った後、小型艇によりパイロットと作業員がこじまに乗船しました。パナマ運河とはまた違った景色の広がりを見て、日本では体験できない新鮮さに胸が熱くなりました。遠洋航海ではこれまでの人生では体験できない厳しさ、楽しさ、そして各国の現状を生身で感じることができ、日々成長していることを実感しています。スエズ運河を通過すれば残りはインド洋を残すのみ、やっと帰路がぼんやりと見えてきた気がします。
 まだ遠洋航海は続きますが、ここまで実習に臨んできた同期と共に、残りの期間も切磋琢磨し合い、遠洋航海を乗り切ることができると確信しています。
 (航海科 齋藤 大暉 実習生)

 本航海が始まって65日目、全日程の3分の2を消化したところで、こじまは遂にスエズ運河を抜けました。スエズ運河通航中も機関科としての仕事に変わりはありませんでしたが、エジプトの暑さにより機関室は40℃を超えました。スエズ通過後は紅海、アデン湾、インド洋へと続き、暑さに加え、海賊多発海域を進むこととなります。残りの航海もより気を引き締めて実習に取り組む所存です。
 (機関科 高橋 亨輔 実習生)


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