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第63期こじまだより第1号 「投揚錨訓練」

日時 平成28年12月19日(月曜日)
場所 安芸灘
天候 晴れ 気温 12.0℃ 湿度 87 風向 北北西 風速 2.6m/s


写真1 錨を入れる作業を行う実習生"
錨を入れる作業を行う実習生

 

写真2 錨の状態を手信号で伝える実習生
錨の状態を手信号で伝える実習生

 

写真3 錨が水面に入る瞬間
錨が水面に入る瞬間

 

写真4 船橋にて実際に指揮を執る実習生
船橋にて実際に指揮を執る実習生

 平成28年12月2日から、本科第63期の第4学年乗船実習が始まりました。これから練習船こじまにおいて様々な研修訓練などを行いますが、その様子を「こじまだより」にて皆様にお伝えさせて頂きます。
 現在、私達は12月18日から25日までの予定で、安芸灘において、航海科実習生は投揚錨(とうようびょう)訓練を実施しています。投揚錨とは海上において船を停泊させるために錨を入れる作業(投錨)や再び船を航行させるために錨を揚げる作業(揚錨)のことです。本訓練においては、実習生は船橋や前部甲板の各配置に分かれ、船橋では操船や投揚錨に必要な指揮を行い、前部甲板では錨の出し入れ作業を実際に行うことで、それぞれの技術習得に励んでいます。
 今後、東京湾等の船舶ふくそう海域における航海実習やドック実習などの実務的な研修訓練を通して遠洋航海実習に向けて成長していきたいと思います。

 

実習生のコメント

 本訓練では、実習生各人が自分の投揚錨実施計画を立案し、それに基づいて訓練を行いました。実際に操船を行い、計画書の予定針路上を航行すること、錨地に近づくにつれ船速の調整を行うことの難しさを実感しました。さらに、船が風や波の影響を受けると、自分のイメージ通りの操船ができず、その場の状況に応じた臨機応変な判断を要求されることから、柔軟な対応の重要性も理解することができました。
 現場赴任を1年後に控えた私たちは、少しでも多くの知識や経験を蓄積し、主任航海士としての役割をしっかり果たせるよう、今回の経験を活かし、今後の訓練に臨みます。
(航海科 小久保 達也)

 今回の訓練において、私は実際に錨を扱う甲板作業の指揮者を担当しました。甲板作業には危険が様々な場所に潜んでいるため、指揮者は作業手順や危険箇所の把握、各作業員への注意喚起等の安全管理を徹底しなければなりません。3学年の乗船実習で教官の指導を受けながら指揮者を経験したものの、いざ自分のみで指揮するとなると指示を出すのに精一杯になってしまい、安全管理を十分に行うことができませんでした。今回の訓練を通して、安全管理の難しさと大切さ、自身の練度の未熟さを痛感しました。指揮者となる者は自分のみならず自分が指揮する者の安全を確保しなければなりません。今回の訓練の経験を生かし、現場に赴任するまでに自分と仲間の安全管理が確実にできる指揮者になれるようがんばりたいと思います。
(航海科 森下 弘陽)

 この投揚錨訓練では、投揚錨とそれにかかる一連の操船を自らの判断で初めて行いました。これまでは航海長の操船がメインであり、状況がイメージしやすかったものの、いざ自分が前に立ち判断する立場になると、様々な情報からその場での最善の判断をしなければならないため予め想定していたものとは違った状況になりました。しかし、操船というものは想定通りになることの方が少なく、その場での対応力と安定した操船能力の向上が必要だと痛感しました。
 1年後には現場の主任航海士として船橋に立つことになるので、それまでに自信を持って操船ができるよう今後も訓練に全力で励んでいきます。
(航海科 吉田 友範)


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