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第62期こじまだより第16号「護衛艦とのエール交換および自主研究発表会」

日時 平成28年7月10日(日)
場所 こじま(北緯08°38.5’ 東経069°55.7’)
天候 晴れ 気温27.0℃ 湿度85% 風向 西南西 風速 10m/s


無線で護衛艦とエール交換を行う実習生
無線で護衛艦とエール交換を
行う実習生

護衛艦にエールを送る実習生
護衛艦にエールを送る実習生

護衛艦から見た実習生によるエール
護衛艦から見た実習生によるエール

帽振れ・護衛艦と別れの時
帽振れ・護衛艦と別れの時

インド洋の荒波にも負けず前進するこじま
インド洋の荒波にも負けず
前進するこじま

インド洋では最大横傾斜28度を記録
インド洋では最大横傾斜28度を記録

自主研究発表会の様子
自主研究発表会の様子

発表に対し質問する実習生
発表に対し質問する実習生

 リボルノを出港して間もなく2週間が経過しようとしてます。こじまは現在マダガスカルからの季節風が吹き荒れるインド洋の荒波にもまれながらシンガポールへ向け航行しているところです。今年度の遠洋航海最長の21日間、航程約6700マイル、船体横傾斜の最大記録を更新した(28度)本航海も、太平洋・大西洋を乗り越えてきた実習生にとってはもはや心地よいインド洋航海実習といったところです。とはいえインド洋に至るまでには緊張感漂うソマリア沖のアデン湾を通過する必要がありました。
 アデン湾は、海賊多発海域として有名な海域であり、同海域においては日本の海上自衛隊の護衛艦が海賊警戒任務に従事しています。この護衛艦には司法警察活動のために海上保安官が乗艦しており、海上自衛官と共に日々厳しい任務を行っています。
 こじまはこのアデン湾を通航中の7月5日、同護衛艦と会合する機会に恵まれ、その際、エール交換を行いました。そして無事アデン湾を抜けた後、インド洋にて遠洋航海中に各自が取り組んできた自主研究の成果を発表する「自主研究発表会」を行いました。


(実習生のコメント)

 7月5日、練習船こじまはアデン湾にて海賊対処に従事している護衛艦とエール交換を行いました。こじまからは無線によるエールに加え、訓練甲板から護衛艦に向けて旗旒信号を掲げ元応援団員による応援歌の斉唱を送りました。旗旒信号には『SDIT24(S:Somalia D:Dispatched I:Investigation T:Team)第24次ソマリア沖派遣捜査隊』及び『JCGA62(海上保安大学校62期)』を掲げました。一方護衛艦に乗艦されている派遣捜査隊の方々からは、実習生に対し激励の言葉を頂きました。
 日本から遠く離れたアデン湾にて海賊対処という極めて重要な任務に海上保安官が携わっていることを知り、海上保安庁の業務の多様さを感じました。近い将来、自分たちもこのような重要な業務に携わることができるよう、残りの遠洋航海を通じてさらに知識を広げ、現場で活躍している先輩方に追いつけるよう頑張っていきたいです。
(機関科 神田 航 実習生)

 遠洋航海もいよいよ終盤に差し掛かり、これまで取組んで来た研究の成果を発表する自主研究発表会が行われました。「IMO標準海事英語について」「諸外国の海上保安機関について」といった遠洋航海ならではの研究や、過去の先輩方の研究を踏まえた上で更に掘り下げた研究など様々な発表がありました。各自が関心や疑問を持った事柄について、大学校で学んできた知識と遠洋航海で得た経験とを集大成して取組んできただけあって、いずれの発表も大変興味深いものでした。
 呉帰港まであと一月を切りましたが、残りの実習をより一層充実したものにするよう頑張ります。
(国際航海実習課程 桂 幸納 実習生)

 私は自主研究として「錆の進行についての比較調査」を行いました。長い遠洋航海においては船体外板の錆がかなり進行すると予想し、船体にとって害である錆をいかに防ぐかを見出すことで今後の航海に役立てようという研究でした。研究においては「こじま」の新たな船体外板の錆の防止策を思いつくことができ、永遠の敵である錆を撃退するための一歩に繋がったと信じております。研究期間中は時化により実験装置に波がかぶり、実験装置が壊れて苦労することもありましたが、最後までやり遂げることができ自分を成長させることができたと思います。長かった遠洋航海も残り少なくなってきましたが、錆びることなく最後まで実習に臨みます。
(航海科 池田 孟優 実習生)


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