ここから本文

第62期こじまだより第15号「想定訓練及びスエズ運河通航」

作成日時 平成28年7月2日
作成場所 紅海(北緯26°12’、東経35°05’)
天候 快晴 気温31℃ 湿度70% 風向 北西 風速 10m/s


想定1:工作室で火災が発生した想定(要救助者に対して心肺蘇生を行う実習生)
工作室で火災が発生した想定(要救助者に対して心肺蘇生を行う実習生)

それぞれの班に指示を出す現場指揮の実習生
それぞれの班に指示を出す
現場指揮の実習生

スエズ運河の夜明け
スエズ運河の夜明け

スエズ運河通航時のこじま
スエズ運河通航時のこじま

こじまの左舷側に広がる砂漠
こじまの左舷側に広がる砂漠

スエズ運河航行時のパイロット
スエズ運河航行時のパイロット

 6月26日にシンガポールへ向けリボルノを出港しました。シンガポールまでは約3週間という長い航海です。
 6月28日、リボルノ~シンガポール間の最初の訓練である4回目想定訓練(防火訓練)を実施しました。今回の防火訓練は、機関室内で火災が起きたという設定で、2種類の想定下で訓練を行いました。
 その後、7月1日には、スエズ運河を通航しました。スエズ運河は、地中海と紅海を結ぶ全長162.15km(87.5マイル)に及び、年間1300隻もの船舶が通航する海上交通の要所であり、南へ向かう船舶と北へ向かう船舶のそれぞれが複数でまとまって船団を形成し通航する船団方式が採用されています。


(実習生のコメント)

 今回の防火訓練は機関室内で火災が発生したことを想定し、機関室内での消火活動や救助作業などの対応について学びました。今回は2回目の防火訓練ということもあり、前回の防火訓練での経験や反省を生かし、本訓練に臨むことができました。
 機関室という高温かつ騒音が激しく、意思の疎通が難しい場所での作業は想像以上に難しく、指揮系統の確立の重要性を学びました。特に、いつもは言葉で伝わるものも、肩をたたいて合図をしたり、ホワイトボードに文字を書いて指示をしたり、その場に応じた臨機応変な対応が必要なことがよくわかりました。
 日本を出港してすでに2か月が経過し、遠洋航海もあと約1か月となり、後に控えている実習や訓練も少なくなってきました。これからの航海実習や訓練は貴重な機会としてとらえ、同期とともに力を合わせ望んでいきます。
(機関科 柳井 佑亮 実習生)

 遠洋航海も終盤に差し掛かり、私たちはスエズ運河を通航しました。世界の船舶交通の重要な航路のひとつであるスエズ運河の重要性を感じるとともに、300年以上前からこの運河の必要性を認識し、建設に取り掛かってきた先人たちの偉大さを実際に通航することによって改めて感じることができました。スエズ運河通航時は、パナマ運河と同様に特別な警戒態勢を敷くため、体力的には厳しい部分もありましたが、乗船してきたスエズクルーの作業を見る機会を得られたこと、船舶が通航する際の目印となる灯台や導灯を始めとする現地の航路標識を見ることができたことは、普段船舶交通の分野を業務としている私にとって非常に有意義なものとなりました。残りの航海も1か月ほどと少なくなってきましたが、更に逞しくなって呉に帰港できるようより一層努力していきます。
(研修科国際航海実習課程 根本 優 実習生)

 遠洋航海が始まり2か月が過ぎ太平洋、パナマ運河、大西洋と航行し、今回スエズ運河を通航するに至りました。スエズ運河を通航するにあたり船団を組んで、船同士の距離を保って航行するパイロットの巧みな操船技術は航海科として胸が躍る思いでした。また、今遠洋航海で必要とされてきた英語能力を駆使しパイロットと意志疎通を図ろうとする船橋での同期の様子は、一生懸命乗船実習に励んできた賜物だと思いました。
 約12時間かけて全長約162.15kmもの長さを誇るスエズ運河を航行する道中に船橋から周囲を見渡せば、両岸に砂漠が見え、初めて航行するエジプトの光景には、自然の偉大さを身に染みて実感することができました。
 遠洋航海も残り1か月となりましたが遠洋航海を通じて、12月には現場に赴任するという自分の置かれている状況を再度見直し、残りの航海を有意義なものとしていきます。
(航海科 西本 泰祐 実習生)


このウィンドウを閉じる