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第62期こじまだより第11号「こじま・in・カリブ」

作成日時 平成28年6月2日(木)
作成場所 こじま(北緯35°56.2′、西経073°51.7′)
天候 晴れ 気温 26.0℃ 湿度 84% 風向 東南東 風速 10m/s


パナマ運河ミラフローレス水門へ入航するこじま
パナマ運河ミラフローレス水門へ
入航するこじま

 

バミューダトライアングルと伝説の海洋生物
バミューダトライアングルと
伝説の海洋生物

 

紺碧のカリブ海
紺碧のカリブ海

 

水門通過を喜ぶ実習生
水門通過を喜ぶ実習生

 後ろ髪をひかれつつも、歓迎の町・サンフランシスコを出港したこじま。新たな仲間たち(USCGAcademyの学生3名)とともに、米国西岸50マイルを延々と南下し、航海は順調に思えた。しかし、米国西岸の不規則かつ急峻な天候変化が我々の行く手を阻む。激しく轟く雷、突然のスコール、そして迫りくる怒涛の各種訓練ラッシュ。約2週間の眠れぬ日々を超え、遂にこじまは太平洋と大西洋をつなぐ新緑のパナマ運河入口へとたどり着く。パナマ運河を超えた先に待つのは、魅惑の海・カリブ海、そして、魔の三角海域・バミューダトライアングル。かつて、人はこの海を「新世界」と呼んだ。はたして、62期実習生は無事に「新世界」へたどり着くことができるのか。
 5月26日夜、当初の予定を早め、パナマ運河を通航するこじま。その眼前には、まさに「新世界」の入口、「パナマ運河」が待ち構えていた。こじまのパナマ運河通航を助けるために現れたのは、たくさんの陽気なおじさん達(パナマクルー)。彼らの助けを借り、こじまは3連の水門を抜け、人工湖・ガツン湖へ。
 夜間にガツン湖を抜け、水門通航待ちの仮泊を終え、5月27日夕刻、新緑の大地に別れを告げ、遂にこじまは「新世界」の入口へと到達した。一息つく間もなく、迫る魅惑の海・カリブ海、そして魔の三角海域・バミューダトライアングル。62期実習生一同、緊張感をもって同海域に入域するも、他の海域よりも平穏、視程良好、磁気コンパスの異状なし、海洋生物や幽霊船も現れる気配なしと最高の安航日和。どうやら、有名な伝説は偶然らしい。しばしのアドベンチャー気分を堪能し、目指すは大都・ボルチモア。未だ見ぬ冒険とロマンを求め、「練習船こじま、今日もようそろう。」

 

【実習生のコメント】

 5月26日午後9時頃(船内使用時)から、パナマ運河に入り、実習の舞台を太平洋から、カリブ海・大西洋に移しました。パナマ運河通行時は実習生・乗組員総員で警戒態勢にあたり、私も船橋において操縦盤配置につきました。私が船橋に上がった時は、パナマ運河出口であるガツン水門を通航中であり、非常に緊迫した雰囲気でした。私の仕事はパイロットからの英語での指示に素早く反応し、エンジンモーションを操作することでした。英語でのオーダーは初めての経験であり、緊迫した状況の中で、自分の役目を果たすことに達成感と充実感を感じることができました。これからも実習は続きますが、各種訓練を通して、今後に活かしていきます。
 (機関科 大城 芳樹 実習生)


 私たちは、船内時間5月26日から27日(日本時間27日から28日)にかけて、太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河を通航しました。運河手前の湾内に、多数の大型貨物船やタンカーが通航待ちで錨泊している様子は日本では見ることのできない光景で、パナマ運河は海上交通の要所であることが見て取れました。また、パナマ運河内の巨大な水門が開閉する様子や船舶をワイヤーでけん引する両岸の機関車の力強さ、水先案内人の丁寧な操船は印象的で、思っていたよりもスムーズに通航することができました。遠洋航海出港から1か月が過ぎ、太平洋から大西洋へと進出した今、もう一度気を引き締め実習・訓練に全力で当たっていきます。
 (航海科 渡邊 大樹 実習生)


 パナマ運河を抜けて、海は太平洋からカリブ海、大西洋に変わり、海の色も鮮やかになったように感じられます。パナマ運河を抜けてから、地図帳や辞書を広げる機会が多くなりました。この島はどこの島なのだろうと思って地図帳を広げると、その島が属している国を知ることができ、そこから辞書などでその国の歴史や文化を知ることが出来ました。また、船舶や航空機が多数失踪したとされるバミューダトライアングルも航海しました。実際に航海すると、穏やかな海という印象でしたが、実習生の中でもバミューダトライアングルのことは話題になり、伝説の海洋生物クラーケンを必死に探す者も見受けられました。
 日本から遥か遠くの海を航海する中で、航海に必要な技術・知識以外にも多くのことを学べ、見聞を広めることが出来ました。今後も大西洋、地中海、インド洋など世界の名だたる海を航海していく中で、少しでも将来の自分への糧になるよう、様々なことを学んでいきます。
 (航海科 藤本 真也 実習生)


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