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第61期こじまだより第17号 「スエズ運河通航」

日時 平成27年7月9日(木曜日)
場所 スエズ運河(北緯28°00.8′ 西経033°28.8′)
天候 快晴 気温 28.0℃ 湿度 64% 風向 北西 風速 8m/s


「スエズ運河北方の都市ポートサイド」
「スエズ運河北方の都市
ポートサイド」


「スエズ運河通航準備作業を行う実習生」
「スエズ運河通航準備作業を
行う実習生」


「朝焼けのスエズ運河を船尾から望む」
「朝焼けのスエズ運河を
船尾から望む」

 平成27年7月8日夕方から9日朝にかけて私たちはスエズ運河を通航しました。スエズ運河は地中海と紅海をつなぐ海上交通の要所で、全長は87.5マイルにも及びます。通航する際には、北へ向かう船舶と南へ向かう船舶のそれぞれで船団が組まれ、こじまは南へ向かう船団の先頭から21番目の船舶として運河を通航しました。
 運河通航日の前々日にスエズ運河北方の町であるポートサイドの沖に錨泊し、通航用のライトを設置するなど通航に必要な準備作業を行いました。運河の通航は、パナマ運河に次ぎ2回目となるため、実習生は前回よりも的確にかつ自信をもって航海当直や作業を行うことができました。


【実習生のコメント】

 私はスエズ運河通航に際して、通航要領(事前に水路誌、規則等を調べまとめたもの)の作成担当者に当たり、事前にスエズ運河について詳細に調査した上で通航に臨みました。スエズ運河に関して様々な知識を持っていたつもりですが、実際に通航してみると想像を遥かに超える規模に驚かされました。
 運河が砂漠の中を通る様子、運河通航に関わる作業や、こじまの操船のために乗船してきたエジプトの方々との国民性の違い、世界の海運を左右する運河の仕組み、どれをとっても新鮮なものでした。
 また、運河の途中にかかる橋についてパイロット(水先案内人:運河や港等で船舶の操船に関して支援を行う人)から「この橋は日本の協力で建設された」と教えられた際には、日本とエジプトのつながりに驚きを感じました。
 スエズ運河を越え、紅海を越えるといよいよ荒波が待ち受けるインド洋です。残る1か月の航海を全員で乗り越えたいと思います。
 (航海科 志比 琢磨 実習生)

 砂漠の中をゆったりと進む船団…、私は雄大な景色を想像していたのですが、今回のスエズ運河の通航はあいにく夜間の通航となってしまいましたが、暗夜に降り注ぐ月の光は、とても幻想的なものでした。
 パナマ運河と異なり、砂漠の間を大きな川のように運河が通っています。通航方式も大きく違っており、パナマ運河のように機関車で船を引いたり、水門による水位の昇降を用いたりすることはありません。本運河の通航方式としては、南北に通っている運河を同じ方向に通航する船舶同士が船団を組んで通航し、運河の途中に設けられた中継地点にて南航船団と北航船団が行き会う方式となっています。しかしながら、現在は工事のため一方通航となっております。
 スエズ運河を越えたこの先の海や寄港地で、私たちを待つ貴重な経験に胸を躍らせるとともに、残り少ない航海を今後の自分の糧とするため、気を引き締め直してこれからの航海に臨んでいきます。
 (航海科 里見 康太 実習生)


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