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第61期こじまだより第11号 「パナマ運河通航」

日時 平成27年6月3日(水曜日)
場所 パナマ運河(北緯09°26′ 西経079°54′)
天候 曇り 気温 27.0℃ 湿度 92% 風速 3.0m/s


甲板上で作業を行う実習生
甲板上で作業を行う実習生


こじまに乗船しようとするパナマクルー
こじまに乗船しようとするパナマクルー


水門内で水位上昇を待つこじま
水門内で水位上昇を待つこじま

 平成27年6月3日午前4時44分、私達はパナマ運河を通航しました。パナマ運河は中米パナマ共和国にあり、太平洋と大西洋をつなぐ海上輸送の要所で、3組の水門と人造湖から成る全長約80kmの運河です。パナマ運河では各水門に船舶を進入させたのち、水門を閉じて水位を次の水門の水位に一致させてから次の水門へ進入します。これを繰り返すことによって、海よりも高い場所を船舶が通航することができるのです。また、運河通航中は水先人の指示を受けるとともに、パナマクルーと呼ばれる作業員が乗船し、甲板上でロープ作業を行います。
 当日は朝から通航の準備作業を開始し、通航中は常に警戒の人員を配置するというハードな日程で、通航後の実習生には疲れの色も見られましたが、通航を終えた達成感を得ることでこれから始まる大西洋への航海に向かって士気も高まりました。


【実習生のコメント】

 呉を出港して約1ヶ月、ついに「こじま」は太平洋を横断し、パナマ運河を通過して大西洋へ進出しました。
 パナマ運河は太平洋と大西洋を結ぶ船舶交通量の多い重要な運河であり、船橋で見張りを行っている間にも、世界各国の船舶とすれ違いました。船舶が進入した区画に注水することで船体を海抜よりも高いところへ移動させ通航させようとする発想、それを現実にする技術は素晴らしいものであり、実際に船橋で船体が上昇していくところを体感できたことは貴重な経験になりました。
 日本に帰るまであと約2ヶ月、航海はまだまだ続きますが、悔いの残らぬよう頑張って行っていきたいと思います。
 (機関科 小野 高志 実習生)

 私は通信科として船橋で当直業務を行いました。パナマ運河通航中は、水先人がこじまの操船を行うため、普段の船橋では聞くことがない英語での操船号令を耳にすることができました。また、パナマ運河の施設や設備を間近で見ることができ、その技術の高さに感動すると共に、1914年にはすでに運河が開通していたという事実に驚きました。
 遠洋航海では世界中のあらゆる海での航海を経験することができます。この遠洋航海でしか味わうことができない、世界での海上交通事情及び国際航海の常識をしっかり学び、海の壮大さを感じたいと思います。これからの実習にも全力で取り組みたいと思います。
 (通信科 西村 佑希子 実習生)


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