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第61期こじまだより第9号 「JCG&USCG 合同訓練」

日時 平成27年5月21日(木曜日)
場所 北太平洋沖(北緯16°25′ 西経115°30′)
天候 晴れ 気温 26.0℃ 湿度 78% 風速 8.0m/s


捜索前のブリーフィングの様子
捜索前のブリーフィングの様子

侵入者を捜索する実習生とUSCGA学生
侵入者を捜索する実習生とUSCGA学生
訓練内容について説明するUSCGA学生
訓練内容について説明するUSCGA学生
麻薬密輸船への立入検査訓練を行う実習生と犯人役のUSCGA学生
麻薬密輸船への立入検査訓練
を行う実習生と犯人役の
USCGA学生

 ホノルルでの諸行事を無事に終え、こじまは5月14日に予定通りコスタリカのプンタレナスへ向け出港しました。ホノルルからは、USCGA(米国沿岸警備隊士官候補生学校)の学生4名がこじまに乗船し、ニューヨークまで実習生と生活を共にします。
 5月21日には、JCG(海上保安庁)&USCG(米国沿岸警備隊)合同訓練と称し、実習生主催の船内侵入者捜索訓練及びUSCGA学生主催の麻薬・銃器密輸船への立入検査訓練を行いました。
 船内侵入者捜索訓練においては実習生とUSCGA学生合同で4グループに分け、捜索班の2グループが10分交代で侵入班1グループの捜索を行いました。侵入班は5分間という短い侵入時間の間に様々な場所に隠れ、中には床下に忍び込んで捜索時間の20分間隠れ通した実習生もおりました。
 麻薬・銃器密輸船への立入検査訓練においては船内に麻薬・銃器が隠匿されているという想定でUSCGが実際に行っている立入検査手法に基づいて実施しました。それは立入検査班の班長が船長に事情聴取している間にその他の班員で船内を捜すという手法でしたが、想定区画はわずか一部屋であるにもかかわらず、実習生8名がかりでも中々発見できないという状況に実習生一同戸惑いを隠せない様子でした。
 訓練の合間には実際に発生した麻薬密輸事案についてUSCGA学生と話し合う姿も見られ、本訓練において実習生は捜索に関する経験を得ただけでなく日米の密輸事案について学び、さらにUSCGA学生との交流をより深めました。


【実習生のコメント】

 今回の船内侵入者捜索訓練においては、本船に密航者が侵入しているという想定のもと、広い船内での捜索及び捜索班内での情報共有を如何に効率的かつ迅速に行えるかということが求められました。少ない時間のなか捜索計画を立てて侵入者を捜索するのは困難でしたが、捜索区画の割当、班員の割振り及び他班との情報共有を短時間で行う技能を習得する良い機会となりました。普段の船内生活や訓練の中でも同期やUSCGA学生との情報共有を大切にして、充実した遠洋航海を過ごしていきたいと思います。
(航海科 宮崎 哲門 実習生)

 立入検査訓練の中で私は班長の役を担い、船長役のUSCGA学生に対し英語で事情聴取を行いました。私達が外航船に対し立入検査を行う際、英語で事情聴取をする状況は必ず発生します。今回初めて英語で事情聴取を行ったことで、シナリオなしに船内の情報を聞き出すという高度な技術が必要な経験が出来、その大変さを痛感するとともに、何気ない会話の中で犯人役の視線や態度を読み取り隠匿場所を推測する技術を学ぶことができました。私達は現場に出てすぐ士官となるため、自身がこのような役割を担う時はそう遠くありません。来るべきその日に備え、今回の訓練で会得したものをより磨くよう努力します。
(機関科 小口 瞳史 実習生)

 今回の船内侵入者捜索訓練では、船内の空所が多く短い時間内に捜し出すのがとても大変でした。こじまでの遠洋航海が初めての船内生活となる私にとって、こじまでの生活は毎日のように新しい発見がありますが、今回の合同訓練を通じて船舶の構造についての見識を深めることができ、今後行われる様々な訓練に役立つ非常に良い経験となりました。今回こじまによる遠洋航海という貴重な機会を与えてくださった皆様に感謝しつつ、これからも本実習に益々積極的に取り組みます。
(研修科国際航海実習課程 原 学 研修生)


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