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第60期こじまだより第18号 スエズ運河通航

日時 平成26年7月9日(水曜日)
場所 北緯 29度 25.5分 東経 032度 36.4分
天候 晴れ  気温27.0℃  湿度 69%  風向 北北西  風速 3.0m/s


スエズ運河の砂漠
スエズ運河の砂漠
スエズ運河通航の様子1
スエズ運河通航の様子1
スエズ運河通航の様子2
スエズ運河通航の様子2
日本の支援によって建設された友好の架け橋
日本の支援によって建設された友好の架け橋

 (頭書 航海科  佐々木 優太 実習生)
 「こじま」は、現地時間の7月9日午前1時頃から約13時間かけて、スエズ運河を通過しました。 私たちは本実習において2つの運河を通りましたが、サンフランシスコからニューヨークに向かう際に通過したパナマ運河が緑で茂っていたのに対し、 スエズ運河は砂漠に囲まれており、まったく異なった印象を受けました。
 また、スエズ運河とパナマ運河の違いは、その自然環境のみではなく、通航方法も大きく異なります。 パナマ運河は水門を閉鎖し海水を溜め、船位を上昇させて山を登りますが、スエズ運河は平地のため、そのような複雑な設備はありません。 また、パナマ運河は東西方向それぞれに水路があるのに対し、スエズ運河は一部を除き1隻が航行できる幅の水路1本しかありません。 そのため、北上する船舶と南下する船舶でそれぞれ船団を形成し、運河の途中にある湖、Great Bitter Lakeで行き合う方法をとっています。 今年度においても、この湖にて1時間程度錨泊を行い、北上船団の通航を待ちました。
 私たちの航海はスエズ運河を抜けると、大西洋から毎年先輩方に時化ると教えられてきたインド洋へと移ります。 これまでの航海で、ひどく時化ることのなかった私たちにとって、インド洋は大きな障壁となりそうですが、自分を信じてインド洋を乗り切りたいと考えています。

(航海科  中山 達貴 実習生)
 遠洋航海も残り約1ヶ月となり、2つ目の運河であるスエズ運河を通航しました。 スエズ運河の広大な砂漠に囲まれた景色は、パナマ運河とはまた違い、砂漠からの迫りくる熱を感じることができました。 また、大洋上を航海することが多い遠洋航海において、スエズ運河通航は貴重な経験の1つであり、 運河手前の錨地や途中の湖では世界各国の大手企業の貨物船を多く見かけ、改めて運河の海運物流における役割の重要性を感じることができました。
 このように運河を通航し、世界の海運のダイナミックさに触れることができるというのは遠洋航海の醍醐味であるように思います。 残りも少なくなった遠洋航海ですが、ひとつひとつの貴重な経験を大切にして今後も精進していきたいと思います。

(航海科  小川 祐樹 実習生)
 今回「こじま」は、パナマ運河に引き続きスエズ運河を通過しました。 通過している途中、各国の大型貨物船・コンテナ船と行き会いましたが、仮に運河が閉鎖され、物流が止まった場合を想像すると恐ろしく、 スエズ運河が世界経済に及ぼす重要さを改めて認識しました。
 スエズ運河を通過したことで、いよいよ日本帰港の航程が見えてきました。 遠洋航海も残り1カ月ほどとなりましたが、2つの大洋、2つの運河を経験した自分が一回り大きくなったように感じます。 日本に帰港した際に、さらに成長した姿を見せ、皆に驚いてもらえるよう引き続き気合を入れ、残りの実習に打ち込んでいきます。


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