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第58期こじまだより第5号 1学年体験乗船

日時 平成24年1月23日
場所 岡山県水島港
天候 晴れ、気温 7.5℃、湿度 58%、風向 東、風速 10.8m/s、風浪 東 1.0m、うねり なし  


水島港の特徴についての講話
水島港の特徴についての講話
瀬戸大橋を臨む
瀬戸大橋を臨む

 海上保安大学校での乗船実習は3学年から始まることになっています。しかし、それまでの間に、実際の海や船のことを知らずに、授業や訓練を受けることになり、また、2学年の航海・ 機関・通信の各科への分科を選択するにも、その体験がないことから、これらの参考になることを目的として、1学年を4学年の乗船実習に上乗りさせる体験乗船が昨年度から行われてきました。 今年度の1学年体験乗船は岡山県水島港に寄港しました。水島港は日本で有数の化学製品工場で栄える工業港です。このため、大型船や危険物を積載した船舶が多数往来する 瀬戸内海での航海は、1学年のみならず4学年の私たちにとっても大変に良い航海実習となりました。
 また、1学年にとっては初めての乗船ということもあり、誰もが不安で一杯そうに見えましたが、1月20日に呉で乗船し、四国沖(太平洋)の荒波に揉まれながらも無事水島港へ寄港するまでの 3日間、船内における航海科・機関科・通信科での転科実習や総員退船部署訓練などに精一杯取り組み、また、水島港での水島海上保安部航行安全課長による「水島港の特徴」と 題した業務講話では、戦前の水島港や現在の航路管制についての説明を興味深く拝聴する姿が印象的でした。

実習生コメント

(航海科 小笠原 健人 実習生)
 私たちが1学年のときには体験乗船の機会がなく、それゆえ初乗船の1学年に対し先輩としてどのように指導して行けばよいか、彼らの短い乗船実習をより実りあるものとするにはどうしたらよいか と悩みました。そのような中、豊後水道を南下し足摺岬を通過した辺りから時化のため船の動揺が激しくなり、 1学年のほとんどの実習生が当直中に船酔いを訴えとても辛そうにしている姿を見て、 先ずは励ますことから始めました。また、中には大学校で培った気力と体力で、 3時間の当直中船酔いをしつつも私の話に熱心に耳を傾けてくれる実習生がいてくれたことに感動すら覚えました。
 今回の体験乗船の経験が、彼らの今後の進路選択に、また、次回3学年での乗船実習に大いに役立ってくれるものと確信しています。  

(航海科 小林 拓司 実習生)
 今回の1学年体験乗船では、通常の航海当直はもちろん、こじまに搭載されている艇の揚降訓練の見学や緊急事態の発生を想定した総員退船部署訓練の体験、さらには水島海上保安部 航行安全課長による業務講話を拝聴することができ、本当に盛り沢山であるとの印象を受けるとともに、良い経験ができているなと感じました。
 また、今航海中、 1学年実習生が船酔いに苦しみながらも懸命に実習に取り組む姿を目の当たりにしたときに、上級生である私たちも残りの航海実習を全力で臨もうと決意する良い機会となりました。
 最後に、こじま下船時、1学年に体験乗船の感想を聞いてみると、どの実習生からも「すごく充実した実習でした。」との声が聞かれたことに、先輩として後輩の成長を感じずにはいられませんでした。


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