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大学ニュース(平成29年度)

本科第3学年端艇帆走巡航実施

 8月22日(火)~8月24日(木)の3日間、海上保安大学校本科第3学年計44名(うち女子7名)による端艇帆走巡航を実施しました。
 端艇帆走巡航とは、3学年で行われる乗船実習の最初の訓練であり、端艇に帆を張り風の力を利用して航走する帆走と言う航海方法による実習を通して、帆走方法や海上交通法規などを学び、慣海性及び協調性を身につけさせるとともに、航海・補給計画を作成させることにより、実習生の自主性及び管理能力を養うことを目的として毎年行っているものです。
 初日は大学校から山口県岩国市柱島まで約16.4マイル(約30.4km)、2日目は柱島から広島県江田島市絵ノ島まで約19.2マイル(約35.6km)、3日目は絵ノ島から大学校まで約11.3マイル(約20.9km)の総行程約46.9マイル(約86.9km)の行程で江田島を時計周りに周るコースで行いました。
 行程の途中では、向かい風による帆走や、逆潮の中でのとう漕など幾多の試練がありましたが、こじま乗船に向け気の引き締まる訓練となりました。

【以下、学生のコメント】

 私たち3学年は3班に分かれ、端艇3艇による帆走巡航を行いました。2ヶ月以上前から停泊地、航海計画、3日間の航海に必要な食糧調達、真水や氷の確保などの計画を立て準備を重ねてきました。巡航中は天候にも恵まれ、8月24日の昼に全員が無事に大学校に到着することができました。1学年で行った端艇とう漕巡航とは異なり、今回は帆を広げ風を受けて進むことができるためその分作業も複雑となります。クルーであり運命共同体の14名全員の協力があって初めて艇が前へと進むことができました。風が吹かず逆潮に引っかかり漕いでも漕いでも前に進まず海の上で日没を迎え、周りの灯りが星の瞬きしかないような暗闇で停泊作業を行うなど楽しいとは言い難い出来事の連続でしたが、またとない経験を積むことができました。3日間を乗り切ったこのメンバーでこじまでの乗船実習も乗り切っていきたいと思います。

第3学年第Ⅱ群 立場愛理  


 今回の2泊3日の端艇帆走巡航を終えて、私は計画立案・事前準備の重要性を再認識しました。
 本訓練では停泊地や航海計画、献立等はすべて学生主体で計画しており、訓練当日までに実際に下見に行ったり、停泊地を管轄している関係先と調整を行ったりと事前に準備を進めておりました。
 しかし、いざ訓練となると、必ずしも計画通りにはいかないということを改めて実感いたしました。1日目、海上保安大学校から柱島に向かう途中で、帆走する上で重要な帆の1つが破けてしまったり、向かい風に対してうまく帆走できなかったりしたため、結果的に到着時間が大幅に遅れてしまいました。
 今回の反省を活かして、今後は何事も十分に余裕を持った計画を作り、また、あらゆる事態を想定して物事に取り組んでいきたいと思います。

第3学年第Ⅱ群 谷口愛徒  


 今回の帆走巡航は1学年時の端艇巡航のように、教官から指示を受け動くものではなく、自ら計画・行動するという点があり、この3年間での成長を実感することができました。
 私は今回の巡航において艇指揮を務めさせていただきましたが私自身は巡航・帆走とも経験が少なく、準備段階から周囲の同期に大きく助けられての巡航となりました。3日間の航海の中、向かい風での帆走や、凪いでとう漕を行わなければならなかったとき、初めての夜航海となったとき、それぞれ自然と皆が協力し良い帆走巡航とすることができたと思います。皆で満天の星空や夜光虫を見たことは忘れられない経験となりました。
 これからこじまでの乗船実習を迎えますが、今回の経験を活かし65期全員で協力し実りあるものとしていきたいと思います。

第3学年第Ⅰ群 伏見真凜  




訓練整列の様子

大学校出発の様子

絵ノ島での仮泊作業の様子

帆走中の様子