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大学ニュース(平成29年度)

平成29年度本科1学年端艇とう漕巡航

 海上保安大学校では、とう漕による端艇(カッター)の航海実習を通じて、慣海性及び協調性を涵養するとともに、端艇とう漕技能の習得及び気力体力の錬成を図ることを目的として、広島県呉市倉橋島を1周する端艇とう漕巡航を毎年行っています。
 とう漕巡航とは、端艇に航海用具、食料、寝袋等を積み込み、櫂を漕いで2日間航海するもので、5月24日午前8時30分に教官、上級生からたくさんの激励を受ける中、本科1学年60名(うち女性13名)が端艇4艇に分乗し、力強く漕ぎ出し大学校を出港しました。
 出港時はあいにくの雨模様でしたが、誰一人体調不良や怪我をすることなく、音戸瀬戸を経由し、倉橋島南方にある無人島(横島)に仮泊して夜を明かし、翌日は早瀬瀬戸を通過し大学校に戻るというコースを航行し、5月25日の午後3時頃、全艇が大学校に無事到着しました。
 学生たちは、この巡航に向けて、4月中旬からとう漕訓練を行っており、入学して間もないころは、櫂を操ることに苦労していた学生も、訓練を重ねるにつれ、次第に上達し、また、全員が息を合わせて漕ぐことができるようになりました。全航程約33海里(約60km)を漕ぎきった学生からは、「同期のみでの初めての訓練でしたが、苦しいときこそ声を掛け合って励ましあうことで、同期との絆を深めることが出来ました。」「人生で初めて船で寝食をしましたが、改めて当校に来たことを実感するとともに、一生忘れられない良い経験ができました。」といった感想が聞かれるなど、大きく成長した様子が伺え充実感と達成感に満ち溢れていました。

【以下、1学年のコメント】

 今回の端艇巡航では、船を運航する上で、艇指揮、漕ぎ手、操舵手、見張りがそれぞれの役割を果たしていないと、安全に船を運航させることができないということを実感することができました。先輩方のいない中での巡航でしたが、お互いに助け合いながら行うことができ、また、同期のみでの楽しい時間も過ごすことができるなど、当校でしか経験できないことを経験することができ、当校に来てよかったと、改めて実感することができました。

本科1学年 中村勇樹  


 とう漕訓練の開始当初は、漕ぎ方も分からず進むこともままならない状況でしたが、練習を重ねるごとに同期内での声の掛け合いが多くなり、息も揃うようになりました。巡航は普段の訓練よりも長時間かつ長距離であり、特に初日は悪天候の中でのとう漕となりましたが、苦しいときこそ、声を掛け合い、励ましあうことで、同期で力をあわせて無事に帰ってくることができました。この巡航で培った同期の絆を大切に、今後も様々な訓練を乗り越えていきます。

本科1学年 仲村萌加  


 今回の巡航は、時には視界も悪く、また時には遠くの船も見えるような、大きく変わる気象海象の中で行われ、先輩もいない状況の中で、頼れるのは同期のみでした。巡航当初は、雨が降り非常に不安になりましたが、艇指揮や艇長が積極的に声を出し、班員の士気を盛り立てて、無事に大学校に帰ってくることができました。私たちは天候を選んで訓練をすることはできないので、今回の経験を糧に、これからも訓練に励んでいきます。

本科1学年 中村恭子  


 私は、今回の端艇巡航を通じて、同じ艇の中で一緒に過ごした同期を見ていると、艇の雰囲気を盛り上げる者や、絶えず声を出し続けている者、休みがちな者等、普段の寮生活では見られなかった同期の一面を見ることができました。巡航中は同期で助け合い、励ましあい、そして時には指摘し合ったりすることで、同期と本音で接することができ、さらに同期との絆が深まったと思います。この絆を大切に、何事も同期と助けあっていきます。

本科1学年 野澤晋作  


 巡航当日、私は今までに漕いだことのない距離を漕ぐということと、無人島で一夜を過ごすということに不安を感じていました。初日は、天候が悪い中での出港となりましたが、同期で力を合わせて漕いだ結果、無事に無人島や大学校に到着したときの達成感を味わうことができ、また、寮内では経験できない同期だけの楽しい時間を過ごすことができ、非常に良い思い出となりました。巡航を通じて、改めて同期と協力することの大切さを知ることができたので、今後もお互いに励まし合っていきます。

本科1学年 城間幸介  




とう漕している状況①

とう漕している状況②

充実した表情を浮かべる帰校後の様子