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大学ニュース(平成25年度)

国際法模擬裁判に参加して

   

本科4学年 古市 淳志

 海上保安大学校本科4学年古市淳志、鮫島拓也、中村恒輝、2学年村山博紀、桝本将弘の5名は7月13日~14日の間、国際法学生交流会議主催の国際模擬裁判の大会「第24回ジャパンカップ」に出場して参りました。
 国際法模擬裁判の大会とは、国家間で起こった架空の紛争事案が問題として与えられ、その問題について、各大学のチームが原告と被告となって、国連の国際司法裁判所を模した法廷で、国際法の解釈・適用と弁論能力を競う大会です。
 今大会の問題では、まず、被告国領海内に数度にわたって進入した原告国の政府公用船舶(公船)に対して、被告国政府の沿岸警備隊の巡視船によって放水行為が行われました。その後、再度進入した原告国の公船に対して、被告国の沿岸警備隊が航空機で追跡を行い、原告国領空内に進入したところ、原告国の空軍機によって撃墜されました。この事案について、放水行為と撃墜行為の国際法上の合法性・違法性をめぐって両国が争い、国際司法裁判所に提訴しました。私たちにとって身近な領海・領空に関する問題ということもあり、熱意をもって、また緊張感をもって、取りくむことができました。
 今大会には、海上保安大学校チーム以外に、東北大学、京都大学などの14の大学チームが出場しました。海上保安大学校チームは、原告の弁論人を古市と中村が、被告の弁論人を村山と桝本が、原告・被告双方の保佐人(法廷で臨機応変に弁論を組み立てる役割を担います)を鮫島がつとめました。結果は、海上保安大学校チームとして上位入賞は果たせなかったものの、原告弁論者として古市が7位、被告側弁論者として村山が5位という成績でした。
 私は2学年時の冬の大会から参加してきましたが、初出場時はまともな弁論ができませんでした。しかし、その後も継続してきた甲斐があり、今大会では、対戦校の主張を理解し、それを踏まえて自身の主張を展開することができました。これは、支えてくれた同期、先輩方、後輩たちのおかげであると思っております。また、大会参加を決めたときには国際法・海洋法に関する知識が全くと言っていいほど乏しかった2年生が、個人弁論で入賞するほどに成長し、チームを支えるようになってくれたことが、最も大きな収穫であったと思います。
 大会終了後には、裁判官をしてくださった国際法学者の方々に直接お話を伺い、チームとして、また私個人として何が足りていないのかを指摘していただきました。今回得ることができた貴重な体験を活かすことができるよう、残り少なくなった学生生活に打ち込みたいと思います。
 最後に、この国際法模擬裁判の大会に出場することが出来たのも、多くの方にご支援・ご協力いただいたおかげです。本当にありがとうございました。