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大学ニュース(平成24年度)

国際法模擬裁判参加記


                          本科第3学年第Ⅱ群 池尻 拓樹

 私は、本年8月10日(金)から12日(日)の3日間、外務省主催で開催された国際法模擬裁判の大会「アジアカップ・ジャパンラウンド2012」に出場しました。
 国際法模擬裁判の大会とは、国家間で起こった架空の紛争事案が問題として与えられ、その問題について、各大学のチームが原告と被告となって、国連の国際司法裁判所を模した法廷で、 国際法の解釈・適用と弁論能力を競う大会です。
 本年度の問題は、「国境を接する2国の一方の国で疫病が発生。
 もう一方の国の国立研究所で勤務していた5歳の娘のいる外国人研究員は、疫病発生後に子供を連れて研究所に許可を取らずに本国に帰国。
 疫病収束後に外国人研究員が研究所に戻ってきたところ懲戒解雇されており、それを条約違反とした研究員の本国と研究所の存在する国との間で本件を解決するために、 国際司法裁判所に違法性の有無の確認の訴訟が提起された」というものでした。
 今大会には、海上保安大学校以外に、上智大学(今大会で優勝)、京都大学(同準優勝)や早稲田大学(同第3位)など14校が出場しました。
 私は今年度より国際法ゼミに参加したばかりで、国際法・海洋法に関してまだまだ中途半端な知識で出場したということもあり、大会本番では他大学の学生の弁論に圧倒されるばかりでした。
他大学の学生は法学部生が多いこと、国際法に関する勉強時間の確保が海上保安大学校の学生と比べて容易なことや、チームとして過去の資料を蓄積していることなど、  海上保安大学校チームよりも有利な点がありますが、それらの点を考慮しても、他大学の一年生や二年生による緻密で堂々とした弁論に接し、ただただ驚愕の一言でした。
 大会における成績はあまり誇れる順位ではありませんでしたが(被告側弁論者として約30人中12位という成績でした)、本大会の問題に対して懸命に様々な国際条約を調べ、 読み込み、考えをめぐらした経験は、何ごとにも変えることのできない、素晴らしいものになったと感じています。
 本大会の参加にあたり、諸先輩方から頂いたご声援は、はじめての大会参加で不安を感じていた私にとって、大変心強いものでした。
 また、海上保安大学校の事務局・訓練部など、多くの方々にご支援・ご協力いただきました。本当にありがとうございました。
 次の国際法模擬裁判の大会は、3学年の乗船実習終了後の12月23,24日に開催されます。私達3学年は乗船実習が終わってすぐということもあり、準備期間が短く、 大慌てで理論武装することになるかもしれませんが、今回の大会での自らの経験や他大学の弁論から十分に学び、まだまだ浅い国際法に関する知識を高め、上位入賞を実現できるようよう、精一杯努力したいと思います。


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